かくしごと 七里ヶ浜。 アニメ放送を控えた『かくしごと』の聖地巡礼

『かくしごと』は『隠し子』

かくしごと 七里ヶ浜

を見る。 漫画に喰われて消えた記憶、時を巻き戻して演じられる優しい嘘。 運命にすり潰されてもなお離せぬペンに、姫は思いを閉じ込める。 それでも消えないものが、心の扉を叩くなら。 箱に閉じ込めた過去と未来を開け放つために、少女よ、まっすぐに走れ!— コバヤシ lastbreath0902 そんな感じの大・団・円! 最終話であった。 まー…素晴らしい仕上がりでした。 これまで断片的にしか見せられなかった未来をつなぎ合わせて、謎解き答え合わせが押し寄せる。 シャープでクリアな未来世界の表現を、全身で浴び続ける喜び。 — コバヤシ lastbreath0902 メロウでハートウォーミングな部分だけでなく、シモネタでド下らねぇ要素も含めて、人生全部を肯定する話運び。 忘却という箱を開けて、未来へと突き進んでいくハッピーエンド。 めぐろ川たんていじむしょ再結成も含めて、まさに集大成。 ここにたどり着くために合った物語、全てを活かす最終回でした。 — コバヤシ lastbreath0902 南国にしても、にしても、にしても。 散々バカやってた世界がその実凄くシリアスで、暗く重たい真実。 どうなるかは知っていても、何故、どのようにそうなるかは知らない— コバヤシ lastbreath0902 この計算された宙ぶらりんが、全ての謎が明かされる瞬間を待ち望みつつ、訪れて欲しくないと願うを強め、読者を作品に引き付けてきた。 姫と可久士に積み重なる、愛おしくありふれた日々。 それは謎と未来のどん詰まりが明らかにされ、それを越えて進んでいくの滑走路です。 — コバヤシ lastbreath0902 しかし積み重ねた日々はただの素材ではなく、それ自体が輝きを放ち、掛け替えのないものだった。 世間の視線に耐え、、一筆一筆積み上げてきた生原稿。 — コバヤシ lastbreath0902 画業への執着も、下らねーいがみ合いも、優しい微笑みも。 可久士と姫と、彼らに関わる沢山の人達が積み上げた物語の全てが、このお話が終わるためには必要だった。 そういうふうに、自分たちの作ったものを寿ぎながら終わることが出来るのは、非常に幸福だと思います。 — コバヤシ lastbreath0902 散々見せられた未来世界の荒廃と寂寥、思い出だけが箱に積み重なるどん詰まり。 その謎解きをしつつ、18歳になった姫が自分の意志で、父の物語を再起動させる。 『かくし』の物語として始まった第一話が、『ひめ』の物語として終わり、二人の新しい人生が始まっていく。 — コバヤシ lastbreath0902 円環を描きつつ、高く高く飛び立つ希望に満ちた、螺旋構造の物語。 自作の全てを生かしきった、見事な作品でした。 こうしてつなぎ直されると、光と影の表現に凄い力があるな…未来世界の色彩。 24分これを浴びれるのはマジ幸福。 姫は薄暗い影から眩しい光へと、身を乗り出していく。 見ていた当時はこの影が何を意味するか、判らなかったわけだけども。 今回ネタが明かされたことで、父不在の孤独と、11歳以降の困窮だったと納得もできる。 — コバヤシ lastbreath0902 今回は影から日向へ、明から暗へとキャターが踏み出す/踏み込む演出が非常に多い。 コメディの中に苦い人生の活写を盛り込み、バカ騒ぎの奥にホッコリ心を揺らす日常を刻む。 過去編でも元気だった両極の同時描写が、シリアスな局面で別の武器を振り回してくる感じだ。 — コバヤシ lastbreath0902 ここまでは一応既に見た物語だが、箱が開いて物語が進むためには、新しい物語が必要になる。 そのどちらにも身を寄せることが出来ず、しかし芸術から離れることも出来ず、可久士は漫画家になった。 — コバヤシ lastbreath0902 彼が時に過剰に世間の目を気にしてきたのは、非嫡出子という生まれが、結構影響してんのかな、などとも考えてしまう。 しかし妹さんとの距離感は良かったようで、弟くんも姉ちゃんを大事にしてくれるナイスガイだ。 彼とのから、箱が空いて謎が繋がっていく。 — コバヤシ lastbreath0902 姫がなつかしく思い出す、優しすぎるお父さん。 知らない内に色んな女の恋情を引き付けていたことが、不幸の呼び水となったのか。 その勇み足が、全てを壊した、と。 重たい過去が顕になってしまったら、素直に笑ったり、ホッコリなんて出来ない。 画業を追い出されてなお、姫を養うために挑んだ仕事で、可久士は漫画に喰われた。 その脆さと儚さもまた、人が生きる世界、その実相の一つである。 いやまぁ…千田はパナし過ぎだと思うけど。 一生、好きだった人とその周辺を決定的にぶっ壊した傷を抱えて、この子生きていくんだろうなぁ…。 — コバヤシ lastbreath0902 硬くて重たい質感を乗っけるために、未来世界はシャープで鋭い描線を選び取っている。 柔らかな夢のようだった、。 僕らがメインで見てきた過去は、色彩も輪郭もソフトだ。 可久士が身を置く暖かな7年前と、18歳の姫が立つ寒色の現在。 — コバヤシ lastbreath0902 そこにたどり着くためには、隠されていた過去を暴いていく必要があって。 満ち足りていたように見えた、親子二人の生活。 その裏には、妻と娘のために全てを使う困窮があった。 筆を手放し鉄骨を握ってなお、姫だけは綺麗な場所に守り抜いた。 オヤジ…アンタは偉い。 — コバヤシ lastbreath0902 しかしそういうシリアスさは、楽しく虚構を消費する側にとってはノイズになる。 洒落にならない現実を知ったら、洒落は洒落でなくなってしまうのだ。 コメディの危うさに踊らされて、可久士は暗い場所へと飲み込まれていく。 可久士が飲み込まれた、残酷な世間の荒波。 そういう使い捨ての笑い以外にも、人生の苦味を滲ませてなお面白い笑いを、筆で生み出すことは出来る。 絡み合う過去と未来が、バッキバキにスタイリッシュな構図と建築で襲いかかってきて、脳みそが破裂しそうや…。 悲しい破滅の次に、新しい可能性を。 それを追いかけるように、重たい現実を。 やっぱ可久士にとっての妹、姫にとっての弟が『いい人』なの、分厚く救いだなぁ。 世間的には素直に繋がれない間柄かもしれねぇが、当人の間には温もりと絆がある。 そういうヘンテコな繋がりを大事にしてきたお話は、ここでも元気だ。 — コバヤシ lastbreath0902 諦めようとして捨てられなかった、妻と娘と暮らす美しい日々。 賤業と蔑まれても、血をインクに滲ませて描いた原稿。 — コバヤシ lastbreath0902 しかしそれを繋ぎ直すためには、暗い闇に深く踏み込む必要がある。 『キミ、誰?』 よ、予測はしていたが耐えられない…マジキツい。 可久士の認識はそこに閉じ込められて、出ることがない。 白紙の記憶を追いかけるように、作り上げられる嘘っぱちのスタジオ。 過ぎ去ってしまった時間の残虐を、遠ざける優しい嘘。 に、人情…。 知らない女の子はアシスタント候補でしかなく、思いのこもった姫の拳が…マジ辛い…。 ぽけけーっとなんも考えてない11歳の少女…の面影はあるけども、7年の過酷な年月は彼女を立派に育てた。 その風雪で折れなかったのは、やっぱ父が体張って守ったから、愛された思い出があったからだと思うよ。 — コバヤシ lastbreath0902 7年前の幸福に時計をとめて、優しい嘘を付き続ける。 眩しすぎる真実を突きつけるより、お父さんが笑ってるほうが良い。 デカくなったのは、姫だけではないわけだ。 しかし思いを隠せる大人であることが、姫の涙を強くもする。 どーにかならんのかッ!— コバヤシ lastbreath0902 一番漫画に体重預けてなかった墨田が、看板作家になってる不思議なども書きつつ。 Gプロは黙々と、虚空に原稿を積み上げていく。 そういう嘘に我慢できえねぇ十丸院の暴走(ファインプレー)で、親子二人の時間が生まれる。 虚構の仕事場で、漫画に真摯に向き合う父が見つめているのは、やはり姫。 一番大事な人に向けて必死に生きることが、作家の筆を豊かにもしていたのだろう。 漫画だけが、可久士の支えではなかった。 時を巻き戻す嘘だけが、人の救いではない。 姫は胸の中の箱を開けて、想いを開放していく。 彼女たちはまだまだ友達で、助けてもらったことを忘れていなくて。 子供っぽい激情に背中を押されて仲間が走るなら、一緒に駆け抜けてくれるのだ。 — コバヤシ lastbreath0902 時の流れを背負って、錆びて荒廃していく建物。 その世知辛さを越えて、時間を先に進める。 優しい嘘を越えて、その先にある青空へと駆け出していく。 そこに広がる雲は未来のシャープな描線ではなく、暖かな日々の柔らかさを取り戻している。 未来が現在に追いつき、謎が明かされ時間が進む最終回。 散々現実のシビアさを刻んできた筆致が、今まで11話積んできた夢のような柔らかさを思い出すことで、大団円への扉が開く。 — コバヤシ lastbreath0902 ここに説得力を持たせるためには、一貫性と意志のあるムード・コンが必要で。 この大きなには、ほんわか日常コメディに甘えず、徹底的に意識を込めて作品世界の描画を統一していたことが、最後の最後で巨大な演出爆弾として炸裂した感じがあります。 マジすげーな…。 — コバヤシ lastbreath0902 姫が記憶の扉を開けるべく、鎌倉から集めてきた鍵。 それは可久士が筆を握って、一コマ一コマ作り上げてきた過去。 厳しい現実に苛まれてもなお、作家として『いい最終回』まで導いた、下らねぇギャグ漫画。 可久士が姫から手渡された原稿は、どこか可久士が妻を思い人生を燃やした日々と呼応している気がする。 消えたとしても、忘れたくはないから。 鎌倉の家に住めなくても、壊せなかった男なのだよこの人は…。 — コバヤシ lastbreath0902 漫画も、娘も、生活も、ドタバタも、笑いも、辛さも。 全部がそこにあった。 幸福な日々は夢のように儚く消えてしまうとしても、嘘にはならず確かにそこにあった。 僕らが見て、彼らが活きた物語は、隠されてしまうものではない。 筆を奪われ、ボロ屋に追い込まれてなお、世界を輝かせてくれるあなたが。 愛した人が死に、それでもなお歯を食いしばって生きようと思えた、その証となるあなたが。 可久士の記憶は、僕らが知らない未来へと…確かに歩んできた過去へと進んでいく。 — コバヤシ lastbreath0902 世知辛くもあり、美しくもある中学時代の色彩。 それこそが、このエピソードで幾度も繰り返され、暗示されてきた影から光への跳躍…全てが幸福へと向かっていく結末の呼び水だ。 幸福な10歳を過ぎても、中学に入っても。 姫とお父さんは幸せだった。 そう思い出せたのなら、箱の蓋は開くのだ。 かくして、18歳になった娘と父は対面し、時計は動き始める。 『なんも良くねー!』と吠えるけども、いや…良かったよ後藤先生…本当に良かった…。 色々辛いことはあるけど、世界は柔らかで暖かく、ドタバタと笑顔に満ちている。 暖かな過去を超えて冷たい未来に飛び込み、既知の情報を整理・公開したあとに、未知の物語へと踏み込む。 — コバヤシ lastbreath0902 しかし姫の世界は、何も知らなかった幼い輪郭には戻らない。 隠し事をたくさん知って、自分にも隠し事が出来た。 胸の奥に思いを隠す優しさと、それを解き放つ強さを学んだ少女の世界は、今までの全てがあって、そのどれとも違う色合いだ。 美しい思い出は取り戻されて、しかし同じ形にはならない。 少女の背丈は伸び、可久士もゼロから再スタートとだけど。 大丈夫。 EDのその先へ、物語は進んでいける。 — コバヤシ lastbreath0902 姫ちゃんのお母さんが結局見つからない所が、僕は凄く好きです。 世界はそういう風にシビアで、都合のいい物語のようには巻き戻らない。 死人は死人だ。 でもだからといって、可久士が注ぎ込んだ金と思いが無駄だとは思わない。 いつか壊れるとしても、共にあった幸福は消えない。 — コバヤシ lastbreath0902 一瞬と永遠が、儚く美しく踊る人生というダンス。 その只中を駆けていく父と子、それを取り巻く様々な人達の諸相を、懸命に賢明に追いかけ、刻み込む作品だったと思います。 主役の太さが言うまでもなく、横幅広い群像を大事に運んでいたのが良かった。 — コバヤシ lastbreath0902 憎まれ役かと思われていた『ダテナオト』が、憎らしい婿どのの入院費を出してたと理解る最後の爆弾。 — コバヤシ lastbreath0902 つうわけで最終回でした。 いやー…素晴らしかった! アニメ化と同時に漫画も終わらせる決断に支えられ、過去と未来が複雑に連動する物語がしっかり終わる心地よさ。 現在の暖かさに癒やされるほどに、執拗に突き刺さる未来の破綻に怯えつつも、目を向けざるを得ない構成の妙味。 — コバヤシ lastbreath0902 それを成立させる色彩やライティングの徹底、ソフトな日常描写と鮮烈な演出の同居は、非常に見事でした。 最終話が特にバッキバキだけども、常に何を見せるか、何を差し込むかは考え抜かれたアニメだったと思う。 でもその鋭さが悪目立ちせず、日常の手触りも愛おしく描けていた。 — コバヤシ lastbreath0902 なにより姫と可久士がチャーミングでしたね…みんな可愛いけど。 うーん、十丸院はどーかなぁ…。 姫がむっちゃ可愛いから、彼女に本気すぎて空回りしまくる可久士もグッと胸に迫るし、愛しい娘を守るため歯ァ食いしばって生き抜くシリアスにも、体重を預けてしまう。 — コバヤシ lastbreath0902 笑いのためには、シリアス邪魔だよ。 そういう気持ちにならない作品を作っていたことが、可久士が飲み込まれた残酷から一歩踏み出して、ギャグ漫画の力、物語のタフさへと進んでいくラストを下支えもしてました。 お仕事要素も含めて、漫画家漫画としても凄いパワーだと思う。 — コバヤシ lastbreath0902 ほっこり家族エッセイ、ドタバタ日常ギャグ、冷たいサスペンス、シリアスな感動。 凄くたくさんのものを貪欲に盛り込み、その全てを楽しめるよう精妙に組み上げた、見事な作品でした。 アニメというメディアの表現力を、この原作に噛み合わせたスタッフもまた、本当に凄いと思う。 — コバヤシ lastbreath0902 多彩さは作品ジャンルだけでなく、そこに流れる感情も豊かで。 姫と暮らす暖かなシェルターを描きつつも、その外で吹き荒れる風の強さ、人生の厳しさから目を背けず、しかし膝も屈しない。 愛に出来ることはまだまだあると、堂々吠える最終話の前向き、見事でした。 — コバヤシ lastbreath0902 僕は、コマの外側に続いていく物語が好きで。 そういう気持ちにさせてくれる最終回って、本当に良いものだと思います。 — コバヤシ lastbreath0902 笑いも涙も、嘘もみっともなさも尊さも、全部ひっくるめて作品世界、そこに息づくキャターを描けたからこそ。 みんな幸せになってくれ! いや為るッ!!— コバヤシ lastbreath0902 未来編の過酷さに散々振り回され、一体どうなってしまうかハラハラもしましたが。 最後にそう叫べる終わりにたどり着いてくれて、本当に良かったです。 ベタなハッピーエンドを文句無しで飲み込ませるためには、マジで力量いるからな…何度も言いますが、マジ見事です。 — コバヤシ lastbreath0902 非常に楽しく、豊かな作品でした。 初見時の『これはかなり野心作だぞ…』という肌感覚を信じて、前のめりで見続けた思いが兆倍で報われ、非常にありがたい気持ちです。 良い物語、良いアニメでした。 見たいと思ったもの、全部見れたなぁ…本当にありがとう!!— コバヤシ lastbreath0902 Lastbreath.

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かくしごとアニメ(未来編結末最終回ネタバレ)父の可久士は死亡?(記憶喪失・事故)母の死因・考察

かくしごと 七里ヶ浜

を見る。 犬に名前、日々に意地、明日に約束。 継ぎ接ぎだらけの仮住まいと、指さされても前を向く。 可久士と姫の奇妙な生活は、陰りを振りちぎって前へと進む。 明日は、きっと良い日になる。 そんな祈りが行き着いた、鎌倉の荒れ屋、姫の孤独。 次第に顕になる過去と未来が、残酷を照らす— コバヤシ lastbreath0902 そんな感じの、失われたの物語第八回。 真相暴露は辛い体験になりそうだなぁ…。 — コバヤシ lastbreath0902 暴走超特急な可久士が抱える、なかなか笑えない重さと暗さもジワジワ滲んできて、コメディだけでもほのぼのだけでも終わらない多層性が、そろそろ牙を剥いてきそうでもある。 明るいボケで乗り切れない、父子家庭の世知辛さがだんだん、色を濃くしてきた感じもあるね。 — コバヤシ lastbreath0902 ポケーっとしてるわりにそういう所に敏い姫と、その気遣いやら口さがない世間やらを奥歯噛み締めて跳ね除けようとする可久士の、必死の日々。 笑えねぇモノを笑えるように、笑顔の仮面に涙を隠す道化の奮闘が、報われたとは思えない未来の荒廃がまた、なんとも辛い。 — コバヤシ lastbreath0902 やっぱ最初に感じた『このほのぼの親子奮戦記が、ああいう寂しい景色に行き着くのか…なんで?』という疑問が、自分がこの話見る軸になってる感じはある。 世に幸せと思われなくとも、賤業と蔑まれようとも、二人なり幸福に生きようと頑張っていた親子は、なぜあの場所に流れ着いてしまうのか。 — コバヤシ lastbreath0902 情報が出るほどに、『ある程度以上納得の行く運びを見せてくれないと、許さねぇぞ久米田…』という気持ちにはなっている。 同時に相当テクニカルに、の蓋が開くミステリを取り回している巧さも見えるので、信頼もしているのだが。 視聴者が受け取る情報と情動の制御、巧いねぇ…。 — コバヤシ lastbreath0902 先週新たな家族になった犬は、後藤家らしいドタバタとズッコケを繰り返しながら、(仮)の取れた名前を手に入れる。 後藤ロク。 なら、それでいいじゃねぇか。 母のいない家で、それでも幸福を握りしめて必死に生きている生活も。 全うと世間には扱われなくとも、そこには不思議な奇縁と、確かな人間の血潮がある。 — コバヤシ lastbreath0902 会社に勤めて、家族が揃って。 しかし歪で欠落している存在は、幸福を求めてはいけないのだろうか? 正しくないのは、そんなに間違っているのか?— コバヤシ lastbreath0902 姫がまだ感じない世間の風を、可久士は特に敏感に感じ取る。 擦れっ枯らしに傷つき、逃げたり暴れたりしつつも、それに膝を屈しないように懸命に色々繋ぎ合わせ、自分なりのシェルターに娘を抱え込んでいる。 そのブリコラージュ的な生き方は、僕には切なく愛しい。 笑いと吠え声に、血が滲んでる。 — コバヤシ lastbreath0902 反目する義父から受け取った名前でも、姫は世界で唯一の己の娘であり、愛した人の名残を受け継いでもいる。 こんなに優しく、こんなに愛おしく育った結果をこそ大事にして、過去の因縁は乗り越えるべきなのかもしれない。 名前を巡る一連の流れは、ネタだったはずのものが重たいマジに変わる手筋も含めて、非常にこの作品らしいと思う。 — コバヤシ lastbreath0902 良い話をやったら即座にダイナシにしてしまうのも、この話の味で。 まーた天然の超ヤバ力を発揮してる十丸院と変な共鳴して、ノリと勢いでヤバい方向に突っ走る可久士先生は、やっぱダメダメである。 仲悪いけど波長は合うよね、この二人…。 ルクズな彼がいるから、コメディとして回ってる部分はあるよね。 いや凄いけどね彼…色んな意味で。 — コバヤシ lastbreath0902 傷心を抱えて歩く冬の湘南は、今まで描かれた未来の青さとは、また違う色彩をしている。 じっとり湿って重く、孤独な綺麗さが薄い、現実の延長線。 そこに、大嫌いな義父が残した(仮)。 あり得たかも知れない、下書きの幸福。 その拙さと綻びに、世間の風が染み渡る。 — コバヤシ lastbreath0902 可久士が顔のない世の中の声を過剰に気にし、それに反発することで前に進む…あるいは危うく歪む様子は、スタジオの仕事風景にも何度か切り取られてきた。 漫画家は賤業、父子家庭は不幸。 そういう心無い声に、『なにくそ!』と齧りついて進む。 あるいは、何より大事な姫が風に晒されないよう、自分の心を盾にして守っているか。 普通でもマトモでもないけど、人として必死で全うなあり方だ。 — コバヤシ lastbreath0902 それでも喪失は重たすぎて、暴走する強がりを冬のに、可久士は置き去りにしてしまう。 『下書きを越える線は、絶対に描けない』 姫とロクが教えてくれた、ツギハギの幸福を可久士は、どうしても信じきれない。 それは多分、満ち足りていた過去があまりにも、可久士の中で眩しいからだ。 今掴み取ったツギハギの幸福と、失われてしまった満ち足りた過去。 なにくそと踏み出した答えが、脆く崩壊した先にある未来。 朗らかなエッセイに絆されていると、猛烈な足払いが来そうな不穏— コバヤシ lastbreath0902 終盤に差し掛かり、作品の全体像もまた、おぼろげに見えてきた気がする。 そのさらに先にある結末が、不格好でも幸福であることを、僕としては望みたい。 自己紹介失敗しちゃった友達に、優しく手を差し伸べた救世主。 未完成の幸福は、絶対間違いじゃない。 うん…でもズタズタ下書きは間違いだと思うよ、後藤先生…。 『これで良いんだ、これが良いんだ』と安心するのに十分な温もりと確かさを描きつつ、それを裏切る結末を既に見せてしまう。 この不安定な問いかけも、このお話の思弁性といえるか。 ぼんやりとした不安、か。 — コバヤシ lastbreath0902 話のネタはアニバーサリーに写って、まーた十丸院のヤバ蔵っぷりが暴れ狂い、可久士がワイワイコメディを演じる。 本当仲いいね…。 思い込みで大事なものを見落として、大丈夫だと確信したらすぐに揺らぐ。 — コバヤシ lastbreath0902 その愛おしい欠落の描き方が、キャラの魅力と作品の手触りを彫り込んでいる作品だと思う。 そして勘違いしたまま、姫の過剰な気遣いをそのままにしはしない。 『なにくそ!』という歯ぎしりを笑顔に隠して、娘の望む夢を何とか、形にしようと約束する。 まーたこの男はモテてからに…。 手に入れて、失って、また手に入れて、失う。 サヨナラばかりが積み重なる人生に、それでも一瞬の夢を見て、必死に生きる。 これもまた危うい下書きでしかなく、残酷な運命はより酷い未来をペンで縁取っている。 気楽な日常系の匂いを上質に漂わせつつも、その脆さ、儚さを常に添える作風である。 — コバヤシ lastbreath0902 姫は下目黒では聞こえなかかったに身を委ねつつ、欄間に輝くあり得たかも知れない夢を、未来に見る。 あの時は気づけなかった、父の傷と強がり。 幸福の入れ物を捨てることも、隣に置くことも出来ないまま、不格好な多重生活を続けた日々。 可久士は何に飲み込まれて、未来に不在なのか。 やっぱりそういう疑問を呼び覚ませて、物語は次回に続く。 未来編の描写で現在を挟むことで、アニメはミステリ構造を強化してる印象ね— コバヤシ lastbreath0902 そんな感じに陰影を増す、冬と夏の物語でした。 季節が現在と未来でズレてきたので、二つの物語の間にある差異もまた、より際立って見えてきた感じ。 可久士がなんとか隠そうとした人生の重たさを、ミライの姫は全身で、一人で背負っちゃってる形だからなぁ…。 — コバヤシ lastbreath0902 『様々に奪われたが、それでも俺は娘を守る』という可久士の答えは、頓挫することが約束されている。 でもその不格好な奮闘が、無意味でも無様でもないと僕は思う。 吹き荒れる透明な嵐を前に、『こなくそ!』と吠えて、時に迷って、大事なものを大事にしようとする。 — コバヤシ lastbreath0902 それは偉いし、それだけでは運命と闘いきれなかったと描くのは正しい。 シビアで暖かな視線で、キャターと作品を貫通しながら作ってる話なんだな、という印象が強くなった。 — コバヤシ lastbreath0902 それは結構辛くて、それでも妙に温かい…この話らしい解決編になるんじゃないかなぁと、僕は思っています。 期待してる、が正しいか。 そんな願いが、どう転がるか。 来週も楽しみ。 — コバヤシ lastbreath0902 Lastbreath.

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『かくしごと』、久米田康治先生が「最初から狙ってました!」と言いそうな件

かくしごと 七里ヶ浜

久し振りのアニメ回です。 今回は、ただいま放送中のアニメ「」。 タイトルのが素敵です。 全体的にギャグよりに話は進みますが、毎回ラストは鎌倉の家と大きくなったヒロインが登場するストーリーになります。 今はまだ謎が多いので、最後などんな感じになるのか楽しみです。 ちなみにエンディングの曲は大瀧 詠一さんの『』 8話では、主人公が鎌倉にある家を訪れます。 超見たことがある風景。 鎌倉高校前との間、割とよりで海沿いのある『』の裏くらいの位置。 アニメ見ていても、やっぱり鎌倉独特の雰囲気は好きだなと思います。 暮らすとなると、海沿いは布団を干したらべったべたになるけど。 ただ、今回は好きなアニメに地元が出て嬉しかったという話でした。 hagebo-zu5000m.

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