小川糸 母。 小川糸

小川糸おすすめ作品12選をご紹介~心温まる日常を描写する~

小川糸 母

ベルリンで学んだゆとりある生活の知恵と工夫。 母親の死で受け入れた辛い過去・・・木の葉のように気ままに、生きることが心から楽しくなるエッセー集。 新聞読者から共感の声、多数! 毎日新聞「日曜くらぶ」連載の書籍化! 【目次】 第1章 日曜日の静けさ・・・ ベルリンで生活で知った日曜日(休日)の大切さ、楽しみ方。 第2章 母のこと・・・幼い頃からの母親との確執。 母親の死で気づいた愛情。 亡くなった後も変化する母への思い、母娘の関係。 第3章 お金をかけずに幸せになる・・・ベルリンの物々交換やペットの飼い方など日本も参考にできそうな知恵と工夫。 第4章 わが家の味・・・味噌や納豆など海外でないものは自分で作る。 祖母の思い出の味など。 第5章 双六人生・・・旅や人生について。 穏やかで暖かい気持ちになりました。 ベルリンと日本での暮らしの日々を記した小川糸さんのエッセイ集です。 小川糸さんの小説を今まで読んできて、笑えたり、感動できたりすることがたくさんあったけど、そこからは、嘘らしさとかいやらしさみたいなものは全然感じられないなと思っていて、それはなんというか、「身から出た錆」ではないけど、でもそんな感じで、「身から出た言葉や文章」だったからなのかなと、読んでいて感じました。 『ツバキ文具店』や『キラキラ共和国』など、温かみほっこりの名手、小川糸さんと、毎週日曜日には、ほとんどの店が休日を取り、家で家族団欒を楽しむ文化のあるドイツ、ベルリン。 その相乗効果は凄まじいです。 最高のデトックスでした。 私のおすすめ度.

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はじめてのふたり旅 vol.64/ 小川 糸

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装丁:bookwall 装画:くまおり純さん ポプラ社が開催した第1回「おいしい文学賞」を受賞した、白石睦月さん著『母さんは料理がへたすぎる』が1月9日に刊行されました。 本作品は、働く母親と三つ子の妹たちのためにご飯をつくるのが仕事になった高校生男子・山田龍一朗くんの、苦悩や成長を描いた物語。 食いしん坊な編集部が企て、『食堂かたつむり』『ライオンのおやつ』の小川糸さん選ぶ「おいしい文学賞」とは 「おいしい文学賞」は、かねてより『食堂かたつむり』(小川糸さん)、『四十九日のレシピ』(伊吹有喜さん)、『真夜中のパン屋さん』(大沼紀子さん)など数々の「おいしいもの」が登場する名作を刊行してきたポプラ社が創設した短編小説の賞で、2017年に第1回を開催しました。 選考委員は、『食堂かたつむり』でデビュー以来、ヒット中の近刊『ライオンのおやつ』を含め、食と人生を絡めて物語を綴ることに長けた小川糸さん。 多数の応募作の中から選ばれたのが、白石睦月さんの『母さんは料理がへたすぎる』です。 短編の受賞作に、続く物語を書き加えて長編となりました。 <小川糸さん講評> 『母さんは料理がへたすぎる』は、正直なところタイトルだけ見たときはあまりピンとこなかったのですが、本文まで拝読すると、圧倒的にこの作品が良いと思いました。 何を書きたいかが明確で、短い枚数の中で世界がきっちりと完結されていて、もっと読みたくなります。 長編にしたらいいのに、と感じました。 文章の骨格がしっかりしていて、書くための健康的な体ができあがっているように思います。 父親をなくした後の日常や、椿原さんへの恋心、妹たちへの優しい眼差し、母親との微妙な距離感など、「僕」の等身大が描かれていて、とても魅力を感じました。 「おいしい」の本質と意味に気付いていく、主人公の成長物語 <『母さんは料理がへたすぎる』あらすじ> 主人公・山田龍一朗は、この春、なんとか志望高校に入学した15歳。 山田家の父親は三年前に事故で他界。 会社勤めの母親と、幼稚園に通う三つ子の妹たちの食事を用意し、面倒をみるのが龍一朗の役目。 タイトルの通り、料理はからっきしダメな母親。 加えて子どもたちを養うために会社員として忙しく働きます。 一方、小料理屋を始める予定だった父の影響もあり、もともと料理は好きだった龍一朗ですが、学校に通い、クラスメートに片思いしながら、自分の時間がなく家のことに振り回される日々に悩みがなくはありません。 自由で生意気で個性的な妹たち、家族に想いを残す父親、見合い話が持ち上がる母親、進路を決める幼なじみやライバルなどの視点・エピソードを通じ、日々を刻んで変化する龍一朗が描かれます。 つまづいたり、悩んだりしても、料理をしながら自分が感じるのは何か。 龍一朗が「おいしい」ということの本質に気付いた時、静かな感動があふれてきます。 とても後味がよく、未来へ向けて元気をもらえる作品です。 ただ、受賞のご連絡をいただいたときが妊娠八か月。 その後出産、はじめての育児、てんてこまいで執筆の時間がなかなか確保できず、時間がかかってしまいました。 『母さんは料理がへたすぎる』には、七つのおいしいお話がギュッとつまっています。 たのしい、かなしい、うれしい、さみしい……さまざまな気持ちを読者の皆さまそれぞれの感覚でじっくり味わってみていただきたいです。 このお話がひとりでも多くの方の心の中を、小さな灯火であたためられますように。 これからも真摯に物語とつきあい、ひとつでも多くのお話を届けていきたいと思っています。 」 <プロフィール> 白石睦月(しらいし・むつき)さんは、1982年、山口県生まれ。 現在山口県在住。 山口大学人文学部卒業。 美術史専攻。 10年在住した群馬県で独学で小説を書きはじめ、主に長編を執筆。 本書にてデビュー。 趣味はバードウォッチング。

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ライオンのおやつ

小川糸 母

小川さんのもとにはどんな読者の声が届いていますか? 「自分自身が死ぬのが怖くなくなりました」という感想がすごく多いですね。 この物語を書いたきっかけは、病気の母が言った「死ぬのが怖い」という言葉でした。 母の死には間に合いませんでしたが、「死=暗くて怖くてつらくて重いもの」という通り一遍のイメージとは違うものを伝えられたのはすごくうれしいです。 この3~4冊で感じるようになったのは、読者が読んで感じてくださってはじめて作品に命が吹き込まれ、それぞれの物語として機能するんだなということです。 私と読者の方の共同作業というか。 冊数を重ねるうちに読者の方と呼吸を合わせるような感覚や、読者との信頼関係が生まれてきているのかもしれません。 何かしら「読んで得るものがあった」と思ってもらえるような。 前作の『ツバキ文具店』はそういう部分がわかりやすくあった気がするんですが、今回は本の持つ世界観や雰囲気が変わっている気がして、どう受け取られるかドキドキしていました。 これまでの作品は、今から思えば、母に対する反発をエネルギーに書いていた気がします。 でもこの作品は、母が亡くなってから書き始めたもの。 母の死で、今までずっとつながってた「透明なヘソの緒(お)」がようやく切れ、自由になれたという部分もありましたし、同時に、自分が死ぬことで娘を解放してくれた、母への感謝の気持ちもありました。 幼いころから母は常に私の反面教師で、母から離れて自立することばかりを考えていました。 母との現実があまりにつらかったので、物語に逃げ込むようになりましたし。 当時はそんな自分をすごくアンラッキーだと思っていましたが、そういう環境だったからこそ今の自分があるし、こうして生きている幸せがあると思うと、すべてが母からのギフトだったんだなと。 母の「死」をきっかけに世界が反転し、新しい扉が開いたような気がして、自分にとってもすごく大きな意味がある作品になりました。 今までは闇に目を向けていたけれど、光に目を向けられるようになったというか。 それまでとは異なる見方を発見できたと思います。

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