イージス 艦 値段。 イージス・アショアはイージス艦3隻分 メリット多いが… 政府は国民に丁寧な説明を(1/2ページ)

イージス艦の価格についての疑問海上自衛隊1500億円、アメリ...

イージス 艦 値段

55m 21ft6in 直径 0. 34m 13. 5in 弾頭 翼幅 1. の一部を構成する。 SM-3は計画を主導するおよび研究開発に参加しているのに配備されている。 「」も参照 SM-3は(SM-2)ブロックIVを基に開発された。 飛行範囲が外に達するため、デュアル・スラスト・モーターを推進機とする第三段も追加された。 初めての実射試験はに行われた。 の三回目のテストではの切り離しまで確認し、1月にはを改造した標的ミサイル弾頭への衝突に成功した。 に初めて発射テストが行われたブロックIAは時点での配備済みSM-3の大半を占めている。 短距離(SRBM)および(MRBM)を撃墜可能だが、(IRBM)については限定的な対処能力、(ICBM)は長距離探索・追跡が可能だが撃墜はできない。 中距離弾道ミサイルに対する対処能力を得るブロックIBは2009年7月13日に最終設計審査をパスし、アメリカ海軍で配備が始まっている。 ブロックIIAでは限定的な大陸間弾道ミサイルへの対処能力が付加される。 ブロックIBまでは最低段のみ21インチ、残りのブースター径は13. 5インチだったが、ブロックIIAでは全ての段が21インチに拡大された。 日本はブロックIIAから開発に参加しており、、第二段および第三弾の誘導・制御システム、第三段を担当している。 平成23年時点では日本側が10から12億ドル、アメリカ側が11から15億ドルを負担している。 日本政府はブロックIIAについて、の例外として第三国への輸出を認める方針を固めており、2011年6月にアメリカ側に伝達される予定である。 ブロックIIAのデリバリーは2018年を予定している。 SM-3ブロックIIBは2006年から検討が進められてきた。 予算の承認にあたり軍事委員会は日本の参加を条件に加えており、日本政府ではブロックIIAの開発遅れや開発費の高騰を懸念して留保していたが、に計画の承認を決めた。 対応型であるとの報道もあったが続報はない。 に他数社はブロックIIBのコンセプト設計契約をから受注した。 数社の中から本格的開発およびフライトテストを担当する1社が2013年までに決定される。 配備は2020年を予定している。 地上配備型のSM-3も検討されている。 これは・サイトと呼ばれ、アメリカが主導するにおけるミサイル防衛計画において配備が計画されているもので、1つの施設は地上型SPY-1レーダーと24基のSM-3から構成される。 SM-3の発射装置は艦載型をもとに移動可能なものを開発する。 迎撃過程 [ ] に備えられたレーダーが弾道ミサイルの飛行を探知し、が必要な計算処理を行う。 迎撃命令が下されると、第一段のMark 72固体燃料ロケットに点火され(VLS)からSM-3が発射される。 ミサイルは発射後に艦とのデータリンクを確立し、一つ目のブースターが燃焼し尽くすとこれを切り離し、Mark 104デュアル・スラスト・ロケット・モーター(DTRM)が点火する。 ではミサイルはデータおよび艦から送られる情報により誘導される。 第二段の燃焼と切り離し後はMark 136固体燃料第三段ロケット・モーター(TSRM)が点火し、必要ならば大気圏を突破して飛行する。 第三段は目的を捕捉するまでパルス燃焼で30秒程度飛行する。 第三段が切り離されると、(LEAP)キネティック弾頭(KW)が艦からの座標情報を基に目標を探索する。 キネティック弾頭のセンサーが目標の最も脆弱な箇所を探知し、(DACS)が弾頭に取り付けられた複数の噴射口からガスを噴射し目標の箇所に誘導される。 DACSの性能確認試験の様子については、のホームページにおいて画像と動画が公開されている。 弾頭が目標に衝突すると130メガ(96,000,000、31 kg)の運動エネルギーにより目標は破壊される。 その一方で、一部の政治家やメディア、専門家の間ではSM-3の実効性を疑問視する意見もある。 同記事中において、コメントを求められたアメリカ国防総省はこの結論は根本的に誤りであるとしているが、対象となる10回のテストの中で4例については模擬弾頭を搭載していなかったことを認めたとも記されている。 ミサイル防衛局は数日後に反論をリリースし、の迎撃体を使用した初期のテストは目標に到達させることだけが目的であり、高価な模擬弾頭は搭載しない場合もあったこと、その後のブロックIとブロックIAのコンフィギュレーションに則って行われたテストは弾頭の無力化を目的としており、フルサイズの目標やさらに迎撃が困難な小型目標、分離型弾頭についての迎撃テストでは19回中で16回成功を収めており、これは充分な成果であるとしている。 ロシアの懸念 [ ] NATOのミサイル防衛構築に反対しているは、アメリカが計画しているやにおけるSM-3の配備がロシアのにダメージを与え、将来的にの崩壊につながりかねないとして強く反発している。 ロシアはアメリカのこれらのミサイル防衛システムはのミサイルおよび核開発を考慮したものであり、将来改良されたとしてもロシアの有するミサイル兵器では対応できないとして各戦略の見直しを余儀なくされている。 配備と利用 [ ] アメリカ合衆国 [ ] アメリカ海軍の艦の中で弾道ミサイル防衛に用いられる能力を有するのはイージスシステムを備えるとの艦である。 ミサイル防衛局と海軍は、22のタイコンデロガ級のうち最低10隻、アーレイ・バーク級については全艦をBMDに対応させることを希望している。 2011会計年度に84隻存在するイージスシステム搭載艦の合計数は2020年頃に93隻になりその後徐々に減少するとみられる。 既存の艦へのBMD能力付加は、コンピューターおよびソフトウェアの改修とミサイルの搭載からなる。 2010会計年度以後に建造されるアーレイ・バーク級については建造時からBMD能力が付加されている。 1バージョンへの改修は1,000万ドルから1,500万ドル、4. 1バージョンへは5,300万ドルの経費が必要である。 1から4. 1への改修は4,500から5,500万ドルである。 ブロックIAとIBは既に配備が進んでいる。 ブロックIIAは2014会計年度から調達が開始される。 2017年2月3日、米ミサイル防衛庁(MDA)はハワイの西海岸においてSM-3ブロック2Aの迎撃試験が成功したと発表した。 発射したのはイージス駆逐艦で、迎撃対象は準中距離弾道ミサイル標的であった。 、ハワイ沖で実施した迎撃実験に成功したと発表した。 同年、ハワイ沖で実施した迎撃実験に成功したと発表した USA-193の撃墜 [ ] 「」も参照 2008年2月14日にアメリカ政府高官は、打ち上げ直後から不具合が発生して軌道を外れていた(NROL-21)をSM-3を用いて破壊すると発表した。 衛星には燃料として毒性のあるが搭載されており、居住地区に墜落した場合に被害が出るのを懸念した処置であるとしている。 (ASAT)として設計されていないSM-3のソフトウェアは衛星攻撃用に最適化された。 2月21日3:26(UTC)に北に配置されたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「」がSM-3を1機発射し、大気圏への再突入直前だった太平洋上高度247kmにある衛星を撃墜することに成功した。 アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「」、「」の他陸上、海上、衛星のセンサーも作戦に関与した。 日本 [ ] 2007年12月18日・沖で行われた発射試験JFTM-1にてから発射された模擬を目標としてSM-3ブロックIAを発射するの「」 のによるを受けて、日本政府はアメリカが研究を進めてきた弾道ミサイル防衛プログラムに参加することを決定した。 8月に両政府は日本のイージス弾道ミサイル防衛システムの研究開発への参加を取り決めるに調印した。 に日本政府は、SM-3を用いた海上配備型とを用いた地上配備型の2種類の弾道ミサイル防衛システムを導入することを決定した。 全4隻は順次ABM能力を付加するための改修が施されブロックIAが配備された。 に「こんごう」はハワイ沖でSM-3ブロックIAを用いた模擬弾道ミサイルの撃墜に成功した。 残りの三隻についても実射試験がおこなわれた。 2010年に行われた「」による発射実験では目標の撃墜に失敗したが、設計製造に関係するような問題はないとしている。 2009年のに際して、日本政府は弾道ミサイル等が日本の領土に墜落した場合にはこれを迎撃すると発表した。 非常時のBMD運用手順を追加する形で2005年に改正されたに基づき司令官の指揮するBMDが結成され、SM-3搭載護衛艦、情報収集および警戒監視部隊、PAC-3を装備する及び航空警戒管制部隊がそれぞれ配置されたほか 、SM-3を装備するの「」も動員された。 4月5日11:30(JST)に発射されたはの上空を通過し、発射命令は下されなかった。 配備計画 [ ] 大韓民国 [ ] に大韓民国国防省とが導入を検討していると発表。 イスラエル [ ] 既にとを配備しているは、地上配備型SM-3の調達を検討している。 ヨーロッパ [ ] バラク・オバマ大統領はにヨーロッパにおけるミサイル防衛計画である段階的防衛計画()を発表した。 EPAAは4段階から構成される。 第一段階(2011年)はSM-3ブロック1Aを搭載するイージス艦の配備で2011年に「」の配備により開始された。 第二段階(2015年)は地上配備型SM-3施設の建設とSM-3ブロックIBの導入、第三段階(2018年)は二つめのSM-3施設建設とブロックIIAの導入、第四段階(10年後)はブロックIIBの導入である。 この計画は西太平洋や沿岸地域にも応用可能であるとしている。 ポーランド [ ] 政権は、にレーダーを、にを建設することを合意していた。 オバマ政権はこの合意を2009年に破棄したが、地上配備型のSM-3システムをポーランドに配備することを2010年7月3日に発表 、2011年9月15日、弾道ミサイル迎撃用ミサイルの地上配備へ向けた合意文書が正式発効した。 日米が共同開発しているSM-3ブロックIIAが初めて第三国に供与・配備される。 ルーマニア [ ] アメリカとルーマニア両政府は、SM-3ブロックIBの施設をルーマニア南部のデベセルにある旧空軍基地に建設すると2011年5月に発表した。 イランから諸国を目標とする短距離・中距離弾道ミサイル発射を想定しており、2015年の運用開始を目標としている。 ブロック [ ] 型 名称 注 価格 RIM-161A SM-3 Block I RIM-161B SM-3 Block IA 1色シーカー、固体燃料軌道修正・姿勢制御装置(SDACS) 900-1,000万USドル RIM-161C SM-3 Block IB 2色赤外線イメージセンサ、スロットル可能軌道修正・姿勢制御装置(TDACS)、シグナル・プロセッサーの改良 1,200-1,500万USドル RIM-161D SM-3 Block IIA 全段のロケット直径を21インチ 530 mm に大型化 2,000-2,400万USドル 未付加 SM-3 Block IIB 弾頭制御部の小型化、推進機関の柔軟性向上、火器管制ソフトウェアのアップグレード 登場作品 [ ] アニメ・漫画 [ ] 『』 「彼の声」に従い、世界秩序を破壊して人類をやり直すことを目的として、のから発射された装備型のを迎撃するために、沖で試験航海中だった「センシネル」を、009、003、004がやにいるクルーを制圧して占拠。 「センシネル」に搭載されているSM-3でSLBMを迎撃する。 劇中では、の切り離しやでがガス噴射によって目標に接近する動作も再現されている。 『』 「」と「」、加えて「」が、より発射されたを迎撃するために発射する。 小説 [ ] 『日本北朝鮮戦争 竹島沖大空海戦』 から発射されたを迎撃するために所属の「」、「」、「」「」から計32発が発射される。 『』 に飛ばされた架空の「いぶき」に搭載され、によってから落とされるの迎撃に使用される。 脚注 [ ]• 軍事評論家のが監修している。 参照 [ ]• Federation of American Scientists. 2011年5月29日閲覧。 2014年5月21日閲覧。 18 15行目を参照• 2014年5月21日閲覧。 18 16行目を参照• Directory of U. Military Rockets and Missiles 2009年7月24日. 2011年5月28日閲覧。 GlobalSecurity. org. 2011年5月29日閲覧。 GlobalSecurity. org. 2011年5月29日閲覧。 2012年4月16日閲覧。 、共同通信、2011年5月25日• , Defense News, 27 May 2011• Kenneth Kesner 2012年3月21日. The Huntsville Times. 2012年3月30日閲覧。 日米共同開発の迎撃ミサイル、多弾頭の導入を日本が了承、読売新聞、2008年5月3日• 、ボーイング• 、防衛庁技術研究本部• Raytheon. 2011年5月28日閲覧。 , New York Times, May 17, 2010• , DoD Live, May 18, 2010• 、毎日新聞、2011年5月5日• 産経新聞. 2018年10月27日. 2018年10月27日閲覧。 日本経済新聞. 2018年10月27日. 2018年10月27日閲覧。 防衛装備庁 2018年12月11日. 2018年12月12日閲覧。 時事通信. 2018年12月12日. 2018年12月12日閲覧。 産経新聞. 2018年12月11日. 2018年12月12日閲覧。 Lolita C. Baldor, The Associated Press 2008年2月15日. 2011年5月28日閲覧。 2011年5月28日閲覧。 Space. com 2008年2月19日. 2011年5月29日閲覧。 Space. com 2008年2月21日. 2011年5月29日閲覧。 プレスリリース , U. Department of Defense, 2008年2月20日 , 2011年5月28日閲覧。 プレスリリース , U. Navy, 2008年2月20日 , 2011年5月28日閲覧。 防衛省 2009年10月27日. 2011年5月29日閲覧。 防衛省 2009年3月27日. 2011年5月28日閲覧。 Sydney Morning Herald. 2009年4月5日. 2011年5月29日閲覧。 2011年5月28日閲覧。 , VOA News, May 26, 2011• 2011年9月15日23時24分 読売新聞• VOA News 2011年5月13日. 2011年5月29日閲覧。 2011年5月28日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 , by Cole Harvey, armscontrol. org, October 2009.

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「イージス・アショア導入 場所は?価格は?」(ここに注目!)

イージス 艦 値段

イージス艦の戦闘システム(ベースライン6以前)の概要を表すシェーマ。 この総体をイージス戦闘システムと称することもある。 イージス艦とは、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を指す 総称である。 したがって、、といったの艦種を指すものではなく、2019年現在で、・・の3つの艦種に搭載されている。 イージスシステムは、遠くの敵機を正確に探知できる 索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる 情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる 対空射撃能力を備える画期的な装置である。 このおかげで、イージス艦は、同時に多数の空中目標を捕捉し、これらと交戦できる、極めて優秀なとなった。 またイージスシステム以外にも、イージス艦が搭載する全ての兵器は、イージスシステムのコンピュータを中核として連結され、 イージス戦闘システムと呼ばれる統合システムを構築している。 これによって、イージス艦は、対空・対艦・対など、戦闘のあらゆる局面において、脅威となる目標の捜索から識別、から攻撃に至るまでを、迅速に行なうことができるのである。 このことから、90隻と多数を保有するにおいては、艦隊防空のほかにも、による対地攻撃からの取り締まりに至るまで、様々な任務に使われている。 その一方で、武装の搭載量や抗堪性などは、従来の艦と比べて特に優れているわけではない。 従って、かつてのに相当するような艦と解釈するのは誤解である。 また、建造費や運用コストなどが高くつくことも欠点のひとつといえよう。 イージスシステムは極めて高価である上に機密のレベルが高く、開発国であるアメリカの提供認可査定が極めて厳しいことから、その保有は、相応の経済力とアメリカからの信頼を持つ国家に限られている。 これらの要件を満たしていたとしても、その国の置かれている環境においてとなる場合、あえて導入しないという選択肢もありうる。 なお、近年、においては、やなど、イージスシステムに類似、あるいは同等の機能を持つとされる防空システムが開発されており、や、などは、イージス艦を導入せずに、これらを搭載した艦を建造・就役させている。 これらの艦艇については、イージス艦と類似した点があることから、 ミニ・イージス艦と呼ばれることがある(詳細はを参照)。 歴史 [ ] イージスシステムの開発 [ ] 詳細は「」を参照 アメリカ海軍は、末期より、全く新しい艦隊防空火力として(SAM)の開発に着手していた。 も、の発達に伴う経空脅威の増大を受けて開発は拡大され、1956年には、1959年に、そして1962年にが艦隊配備された。 これらは3Tと通称され、タロスは、テリアはミサイル(DLG)、そしてターターは(DDG)に搭載されて広く配備された。 また経空脅威の増大が続いていることを踏まえて、からは、早くも3Tの次の世代の防空システムとしての開発を開始していたが、これは要求性能の高さに対する技術水準の低さ、統合システムの開発への経験不足により難渋し、1963年にキャンセルされた。 ただしその過程で開発された改良型のは、テリアとターターの共通化を進めた発展型であるに引き継がれた。 タイフォンの挫折を受け、1963年11月より先進水上ミサイル・システム(ASMS)計画が開始され、1969年にはイージス計画と改称した。 1967年の、1970年にソ連が行なったオケアン70演習を受けて開発は加速され、1973年からはテストサイトでの地上試験、そして1975年には試作機を実験艦「」に艤装しての洋上試験が開始された。 アメリカ海軍での検討と配備 [ ] 初のイージス艦、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦 ASMS計画当初、このシステムは、次期原子力ミサイル駆逐艦(DXGN)の後期建造艦から搭載される予定であった。 この頃には、DXGN計画から発展したが既に建造に入っていた。 同級は、後期建造艦でのASMS搭載を見込んで、新設計の船体と高度に統合された戦闘システムを備えていたものの、実際に開発されたイージスシステムは、同級にそのまま搭載することは困難であった。 このことから、イージス搭載に適合化した原子力ミサイル駆逐艦としてDG N 計画が着手され、1974年1月の時点では満載10,708トンとなる予定であった。 しかし同年7月、ホロウェイ大将はこの計画は消極的過ぎるとして中止させ、かわって(CSGN)計画を推進した。 概念設計は1975年5月に完了し、満載12,700トンの強力な戦闘艦とされたが、当然のように高コストの艦でもあった。 このことから、ズムウォルト大将が検討させていたようなガスタービン主機のミサイル駆逐艦の案が復活することになり、CSGN 8隻と在来動力型ミサイル駆逐艦(DDG)16隻によるハイローミックスが予定された。 DDGは1977年度計画から、CSGNは1978年度計画からの建造が予定されていたが、議会はCSGNの建造を差し止めるかわりに「」をCSGNのとして改装するよう予算を振り替えた。 しかし1977年1月17日、政権は改修を中止させ、続く政権はCSGN計画の見直しを指示した。 かわってバージニア級を発展させたCGN-42の設計が着手されたものの、当初5隻が予定されていた建造数は、1978年3月には1983年度計画の1隻のみに削減され、1981年2月にはその建造も中止された。 一方、DDGのほうはの派生型として予定されており、こちらは当初予定より1年遅れたものの、度より建造が開始された。 当初はミサイル駆逐艦(DDG-47級)として計画されていたが、期待される任務や性能を考慮して、1番艦の建造途中の1980年1月、ミサイル巡洋艦(CG-47)に種別変更され、となった。 またからにかけて大量に退役する戦後第1世代ミサイル艦の更新を狙ったDDGX研究でもイージスシステム搭載艦が選定され、これを踏まえた実用艦として、度よりの建造が開始された。 アメリカ国外への広がり [ ] 最小のイージス艦、AFCONコルベット(未成約) このアーレイ・バーク級の初期建造艦(フライトI)をベースとして、独自の運用要求を加えたのが 日本のであり、昭和63年度から建造を開始し、1993年から1998年にかけて順次に竣工した。 アメリカ以外では初のイージス艦で、主砲が社製のに変更されたほか、指揮統制能力が強化されており、タイコンデロガ級に迫る規模になった。 またその運用実績を踏まえ、・度計画では、の更新用として更に2隻のイージス艦の導入を決定した。 これがであり、こんごう型をベースとしてシステムの更新を図るとともに、を米艦と同じに変更したほか、ヘリコプターの搭載・運用能力が追加された。 ヘリの機数の問題から常時搭載機はないが、海上自衛隊のミサイル護衛艦としてはじめて着艦拘束装置およびヘリ格納庫を設置している。 更に、・度でも発展型()2隻の建造が盛り込まれ、 2018年にネームシップ「」が進水、2020年の竣工・就役を予定しており、2番艦「」が2019年に進水し、2021年の竣工・就役を予定している。 これにより、日本は数ではアメリカに次いで二番目に多く、種類別では世界で一番多くのイージス艦を保有することになる。 こんごう型に続く、海外のイージス艦の2例目が、2003年より就役を開始した スペインのである。 アーレイ・バーク級をベースとしたこんごう型とは異なり、かなり独自色の強い設計で、満載排水量5,853トンとさらに小さくまとめることに成功した。 ミサイル搭載数が削られているものの、アーレイバーク級フライトIIと同じイージスシステムを搭載している。 また本級をベースに対潜能力などを強化したをから5隻建造する計画である。 アルバロ・デ・バサン級をベースとして設計されたのが、 ノルウェーのである。 さらに小型化されており、より軽量のSPY-1Fレーダーを組み込んだ簡易型のイージスシステムを搭載している。 本級は、イージスシステム一式を搭載しているが、運用上、通常はスタンダード対空ミサイルを搭載しないとされている。 2007年1月にネームシップが就役し、2011年までに同型5隻が就役した。 また オーストラリアでも、アルバロ・デ・バサン級をベースとしたの建造に着手しており、2015年5月に一番艦ホバートが進水した。 2020年までに3隻を整備する計画である。 あたご型と同様に、アーレイ・バーク級フライトIIAを下敷きに設計されたのが、 韓国の(計画名KDX-3)である。 2009年から2012年にかけて3隻が就役し、船体設計などはアーレイ・バーク級フライトIIAとほぼ同じだが、国産用の追加やCIWSの機種変更など、独自の要求に基づく変更がなされている。 装備 [ ] イージス武器システム AWS [ ] 詳細は「」を参照 イージス武器システム(AEGIS Weapon System, AWS)は、イージス艦のイージス艦たる所以であって、その戦闘システムの中核である。 開発は、アメリカ海軍の提督、提督の指導のもと、社のレーダー部門(現)によって行われた。 また継続的な改良を受けており、多数のベースライン()が生じている。 イージス・システムのなかでは、などの・システム、とによる、とその発射機などの攻撃システムなどが連結されている。 これによって、防空に限らず、戦闘のあらゆる局面において、目標の捜索から識別、判断から攻撃に至るまでを、迅速に行なうことができる。 SPY-1はイージスシステムの中核となるレーダーで、八角形のが4枚、四方に向けて艦の上部構造物に固定されている外見は、イージス艦の特徴ともなっている。 動作周波数は、最大探知距離324キロ以上、200個以上の目標を同時追尾可能であり 、目標を探知するだけでなく、能力による火器管制レーダーとしての機能も有する多機能レーダーである。 このように、きわめて優秀な情報能力をもっていることから、情勢をはるかにすばやく分析できるほか、レーダーの特性上、への耐性も強いという特長もある。 艦対空ミサイルとしてはを採用している。 これはの改良型であり、誘導ではあるが、上記の通り、多機能レーダーであるSPY-1が目標追尾の大部分を担当することから、同時に多数(10個以上)の目標と交戦することができる。 またベースライン9からは、誘導のにも対応した。 ミサイル発射機としては、最初期は連装式のが用いられていたが、まもなく式のが使われるようになり、即応性や速射能力などが向上しているほか、などの発射にも対応した。 さらに近年、イージスシステムは任務にも対応できるように改修されつつある。 ミサイル防衛は極めて困難な任務であるため、従来のAWSとは別に、として漸進的に開発が進められてきたが、AWSベースライン9ではイージスBMD5. 0システムが統合された。 としてはが用いられてきたほか、上記のSM-6も、弾着間際で迎撃するための短距離弾道弾迎撃(SBT)用として用いることができる。 イージス戦闘システム ACS [ ] イージス艦においては、用のAWSを中核として、対潜戦・対水上戦・対地火力投射などの各種戦に対応できる様々なシステムが接続され、ひとつの高度なとして構築されている。 このことから、イージス艦が搭載する戦闘システム全体を指してイージス戦闘システム(AEGIS Combat System, ACS)と総称する。 このような高度なシステム構築が実現した背景には、イージス計画のプログラム・マネージャーであった大佐(計画途中で少将に昇進)がそのまま建艦計画の権限を握るという、リーダーシップの一貫性があった。 AWSの核心であるSPY-1レーダーの多機能性と、ACSの要であるVLSの複合戦対応性とがあわさることで、ACSは複合機能・複合戦闘システムと称するべきものとなった。 アメリカ海軍のイージス艦の場合、防御用のAWSとともに、攻撃用の(TWS)が搭載され、戦闘力の二本柱となっている。 この結果、(AWSが得意とする)防空以外の各種戦についても特に弱体ということはなく、例えば統合対潜戦システムとを兼ね備えたアーレイ・バーク級フライトIIAについては、の時点で世界最高のであると評されている。 類似の艦 [ ] 誤用としてのイージス艦 [ ] 052C型駆逐艦 上述のとおり、イージス艦とはを搭載する艦のことである。 イージスシステムは実用化から25年が経過しているにもかかわらず、とくにその中核となるSPY-1レーダーなどは、今でも他機種の水準をはかるための基準として利用されている。 また、一般に対する知名度も比較的高いため、イージスシステム以外の防空システムを搭載する艦艇まで含めてイージス艦と呼ぶことがある。 例えば、ドイツの、オランダの、英仏伊の、、、日本のなどはしばしば ミニ・イージス艦と称される。 NTU改修艦の場合のような数個程度ではなく、十数個〜数百個という非常に多数の空中目標への同時対処が可能な防空能力を備えている• 高度に統合された戦闘システムを備えている(や、など)• を搭載している• 多機能レーダーの運用に重点を置いた船体構造に設計されている• 垂直発射式のミサイル・ランチャーを搭載している 海上自衛隊の汎用護衛艦であるにおいては、「ミニ・イージス艦とも言うべき高性能艦」などと紹介される一方で、「ミニ・イージス艦となる予定だったが断念した」など報道される事もあり、表現の混乱が見られる。 むらさめ型は1面回転式のフェイズドアレイ・レーダーであるを搭載しているが、これは純粋の捜索レーダーであるので、多機能レーダーであるSPY-1とは別種のものである。 また、むらさめ型は対空戦闘システムの搭載を断念した経緯がある(後にあきづき型が搭載)が、たとえ搭載されたとしてもFCS-3は国産の対空戦闘システムであり、イージスシステムとは別物である。 固有名詞が一般名詞化する段階では拡大解釈が行われ、この様な誤用が見られる。 本来社のに装備されている再燃焼装置を指す言葉であるはずの「」が、ジェットエンジンの再燃焼装置全般を指す用語として使われているなど、類似の事例は皆無ではない。 詳細は「」を参照 ミニ・イージス艦 [ ] ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級は、軽量簡易型のレーダーSPY-1Fを搭載すると共にシステム全体を簡略化しており、ベースライン別に分類される従来のものとは異なる、簡易型のイージスシステムを搭載する。 これは「ミニ」ではあるが、前述の誤用としての「イージス艦」とは異なり正式なイージス艦である。 また比較的小さな艦型(全長132m、全幅16. 8m)を指して「ミニ・イージス艦」と呼ばれることもある。 イージス艦一覧 [ ]• 創作中のイージス艦 [ ] 小説・漫画・アニメなどに登場するイージス艦で、作品中のイージスシステムが実在のそれとどの程度同一であるかは、それぞれの作品の世界観によるが、その有無についてはっきりと語られる場合を除くと、作中での名称や描写(艦名や艦番、レーダーの形)から推測する事になる。 なお、1シーンのみの登場でも、その描写によってイージス艦と推測できる作品は、他にも数多く存在する。 実写 [ ] 『』『』 両作にて、架空のイージス艦「あいづ」が登場し、と戦闘を行う。 『』 架空のイージス「いそかぜ」が舞台となっており、映画版では実在する「」が「いそかぜ」役として出演している。 『』 実在するの「」と「」が登場し、と戦闘を行う。 また、共闘する海上自衛隊のとして、艦名を「みょうこう」とする艦が登場しているが、モデルはこんごう型ではなく、になっている。 『』 架空のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「」が舞台となっており、実在する同型艦の「」などが、「ネイサン・ジェームズ」役として出演している。 アニメ・漫画 [ ] 『』 「ゆきなみ型」と呼ばれる架空のイージス護衛艦が登場し、その3番艦である「みらい」が時にしてしまう。 『』 こんごう型護衛艦「」「」、および「」が、をで迎撃する。 『』 突如現れた「霧の艦隊」を迎撃するが有効なダメージを与えず全滅してしまう。 判明できる艦名は「あまつかぜ」と「たちかぜ」。 『』 連合防衛軍(UDF)の艦隊としてタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦・アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦・こんごう型護衛艦が登場。 ブルーアイランドに攻めてくるアローンを迎撃するが効果なくビームで撃沈される(撃沈を確認できるのは「こんごう」のみ)。 『』 架空のあたご型護衛艦「ほたか」が舞台となっており、エンドロールでは実写で「」と「きりしま」が登場する。 『』 アニメ版にのみこんごう型護衛艦、タイコンデロガ級が登場する。 いずれも南極に展開していた国連軍艦隊の所属艦。 劇中ではDD-1025、DDG-1114、CG-1020などの艦番号が確認できる。 タイコンデロガ級は日本海軍所属でない可能性がある 小説 [ ] 『』 架空のイージス護衛艦「いぶき」が登場し、としてに向かっていた途中、の力によりに飛ばされてしまう。 ゲーム [ ] 『』 アーレイバーク級ミサイル駆逐艦がニューヨーク沖でロシア艦隊の攻撃を受け撃沈される。 『』 タイコンデロガ級22番艦「」がとともにの防衛に当たるがの体当たり攻撃を受け大破、沈没する。 架空のイージス艦 [ ] 本来の意味でイージス艦と呼んでよいものもあれば、誤用に近いものもある。 「はくば」(『』) 正規のイージス艦。 排水量や武装などはこんごう型護衛艦と同一。 りょうかみ型護衛艦「りょうかみ」(『』) 正規のイージス艦。 不動級巡洋艦「高雅」(『』) 正規のイージス艦。 艦容はこんごう型護衛艦に酷似。 及び(『』シリーズ) イージス艦と呼称されSPY-1レーダーの様な描写もある。 しかし、架空世界()の艦であり、本来のイージス艦ではない。 海自イージス艦(『』) 正規のイージス艦。 (『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』) 所属ので、SPY-1レーダーといったイージス艦の特徴を持っているがVLSは見当たらず、代わりにが搭載されている。 (『ジパング』) 正規のイージス艦。 ただし艦対空ミサイルとしてSM-2ERのほか、イージスシステムの同時対処能力を発揮しきれないが多数積まれており、SM-2の搭載数は比較的少ない。 「はるか」(『ジパング』) 正規のイージス艦。 DDG-79「カニンガム」( USS Cunningham; 『ステルス艦カニンガム出撃』など) 米海軍の発展型イージス艦。 SPY-2レーダーなどを搭載。 海上自衛隊超大型護衛艦BB-11「やまと」(『』) 第二次世界大戦を生き延び、海上自衛隊に引き継がれた大日本帝国海軍戦艦大和が、数次の改装の末(途中でモスボール保存された後、主副対空砲も換装され、ガスタービン化され、Mk41VLSを含むミサイルランチャー群とSPY-1-Aを含むイージスシステムを艤装)、イージス艦化された護衛艦。 同作中にはイージスシステムを搭載した排水量13000トンのこんごう級大型護衛艦や、や、米海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦と明記されたタイコンデロガ、バンカー・ヒル、アンツィオ、フィリピン・シー、ノルマンディが登場する(その他実在のイージス艦と同名の艦が数隻登場)。 しょうかく型航空護衛艦CV-4「しょうかく」、「ずいかく」、ほうしょう型航空護衛艦CVV-01「ほうしょう」、「ひしょう」(『征途』) 劇中で登場する海上自衛隊の艦隊整備計画「10・4・10・10計画(2001年までにイージス艦10隻、イージスシステムのうち索敵システムのみを搭載した航空護衛艦(空母)4隻、10隻、新型対潜護衛艦10隻を整備」に基づき、SPY-1などの索敵システムのみを装備したもの。 「しょうかく」「ずいかく」はSLEP(寿命延長プログラム)で搭載し、「ほうしょう」は新造時から搭載している。 艦隊防空ミサイルややなどの主要兵装は、艦隊内の打撃護衛艦搭載のそれらを件の航空護衛艦から遠隔運用する事を前提としている。 「むさし」、「やまと」(『』) 正規のイージス艦。 「たつなみ」(『ソリトンの悪魔』) 正規のイージス艦。 DDG-177「てしお」(『』) 正規のイージス艦。 DDG-183「いそかぜ」(『亡国のイージス』) 原作の小説では、の3番艦に試験艦「」のを搭載した架空の艦である。 DDG-180「いぶき」(『』) 正規のイージス艦。 脚注 [ ] 注釈 [ ]• , pp. 219-225. 342-347. , pp. 320-322. , pp. 411-425. 36-57. , pp. 323-329. , pp. 374-375. 58-61. , pp. 98-112. 参考文献 [ ]• 1997. The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Friedman, Norman 2004. Destroyers: An Illustrated Design History, Revised Edition. Naval Institute Press. 『軍事システム エンジニアリング』かや書房、2006年。 大塚, 好古「世界のイージス艦 総覧 特集 世界のイージス艦 」『』第844号、、2016年9月、 78-87頁、。 「現用イージス・システムの防空能力」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 76-83頁、。 「理想の対潜艦を求めて 特集 新時代のASW 」『世界の艦船』第760号、海人社、2012年5月、 92-99頁、。 「世界の艦載多機能レーダー 特集・多機能レーダーと艦艇デザイン 」『世界の艦船』第687号、海人社、2008年3月、 86-89頁、。 野木, 恵一「イージス艦の発達-その誕生から今日まで 特集 イージス艦のすべて 」『世界の艦船』第730号、海人社、2010年10月、 75-81頁、。 能勢, 伸之「新たなミサイル防衛構想 特集 世界のイージス艦 」『世界の艦船』第844号、海人社、2016年9月、 100-103頁、。 藤木, 平八郎「イージス・システム開発の歩み 特集・イージス艦発達史 」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 69-75頁、。 山崎, 眞「イージス・システム その発達と今後 特集 世界のイージス艦 」『世界の艦船』第844号、海人社、2016年9月、 70-77頁、。 「世界のイージス艦とミニ・イージス艦」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 84-89頁、。 関連項目 [ ]• (PAC-3).

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【戦争と兵器】大和 VS イージス艦【建造費】

イージス 艦 値段

日本国防当局がアメリカからの輸入を決定していた地上配備型弾道ミサイル防衛システム「イージス・アショア」の本体価格が、防衛省が見積もっていた1セットあたり800億円から1340億円へと跳ね上がった。 7倍の増加である。 価格が跳ね上がるのは、秋田県と山口県に配備することになるであろうイージス・アショアに、最新のレーダーシステム「LMSSR」(Lockheed Martin Solid State Radar)を搭載するためである。 さらに、それぞれのイージス・アショアを設置するための施設取得建造費や教育訓練費などを加えると、防衛省が手に入れようとしている2セットで5000億円ほどになるものと考えることができる。 LMSSRのイメージ(出所:ロッキード・マーチン社) 540億円で飛躍的に広がる監視範囲 1セットにつき1340億円(ただしアメリカの武器輸出戦略の通例としてさらに値上げされる可能性が少なくないのだが)を支払い、高性能LMSSRを採用することで、確かにより広範囲を監視できるようになる。 たとえば日本政府が予定しているように山口県と秋田県の日本海沿岸地域にイージス・アショアを設置した場合、朝鮮半島全域だけでなく、ロシアの沿海州、中国の遼寧省東部、吉林省南東部、黒竜江省南部、などの監視が(理論上は)可能となる。 そのため、北朝鮮の弾道ミサイルだけでなく中国の弾道ミサイルに対してもイージス・アショアで対抗することが可能となる。 LMSSRを山口県と秋田県に設置した場合の探知圏 北朝鮮でも中国でも、日本攻撃用弾道ミサイルは地上移動式発射装置(TEL)から発射される。 動き回るTELの補足は困難だが、自衛隊がLMSSRを採用すると北朝鮮全域がLMSSRのカバー圏内にすっぽり収まってしまうため、イージス・アショアの対北朝鮮弾道ミサイル防衛能力は飛躍的に高まることになる。 一方、中国人民解放軍ロケット軍が手にしている対日攻撃用弾道ミサイル東風21(DF-21)の射程圏は(搭載する弾頭によって変化するものの)1500〜2200kmである。 そのためLMSSR探知圏外から、日本側に発射状況を感知されることなく対日攻撃が可能だが、イージス・アショアのレーダー探知圏が600〜1100km程度へと延長されれば、30秒程度でも早く対処することが可能になる。 満州地方から発射された弾道ミサイルが日本列島に到達するのには10分前後であり、自衛隊が迎撃ミサイルを発射するための持ち時間は最大3〜4分であるため、30秒の時間短縮は貴重である。 コストパフォーマンスは精査されているのか? こうして日本政府は、イージス・アショア2セット、そしてイージス駆逐艦も弾道ミサイル防衛用に改修したり、弾道ミサイル防衛用を新造したりして、合わせて8隻も保有することによって、北朝鮮や中国の弾道ミサイルに対抗しようとしている。 多数の自衛隊員、それに駆逐艦をはじめとする超高額防衛装備をつぎ込むことで、国防費は莫大な金額に達する。 だが、国防当局自身はもとより、シビリアンコントロールの責務を担っている国会において、弾道ミサイル防衛にそれらの防衛アセットを惜しげもなく投入することのコストパフォーマンスが、果たして真剣に検討されているのであろうか? イージス艦による弾道ミサイル防衛から手を退く米海軍 アメリカ海軍は、弾道ミサイル防衛能力を保持したイージス駆逐艦やイージス巡洋艦を日本海に展開させて、北朝鮮や中国からグアム方面や日本の米軍基地(そして日本)へ発射される弾道ミサイルを探知し、場合によっては撃破する任務を帯びている。 しかし、ちょうど1カ月前の本コラム(「日本周辺の弾道ミサイル防衛、米海軍の大きな負担に」)で紹介したように、アメリカ海軍はそうした任務がもはや「極めて大いなる負担」であると言い出した。 そして、日本周辺だけでなくヨーロッパにおいても、軍艦ベースのイージス弾道ミサイル防衛を地上ベースの弾道ミサイル防衛に置き換えるべきであると主張している。 日本周辺を地上ベースの弾道ミサイル防衛システムで防衛する場合、日本列島にイージス・アショアを設置することになる。 その場合、もちろん、アメリカ海軍がイージス・アショアを購入して、日本で土地を借り受けて設置して、日本周辺の弾道ミサイル防衛を行うわけではない。 日本が、高価なイージス・アショアを購入して、北朝鮮や満州方面から発射され日本やグアムに飛来する弾道ミサイルに備えなければならなくなるのだ。 アメリカにとっては「願ったり叶ったり」 このようにアメリカ側で、イージス艦による弾道ミサイル防衛を(日本が日本に設置する)イージス・アショアに切り替えるという話が持ち上がり、それに対応するように、防衛省がアメリカから調達することになっているイージス・アショアに最新鋭高性能レーダーシステムを搭載することが決定された。 日本周辺でのイージス艦による弾道ミサイル防衛から手を退くアメリカにとっては、日本ができるだけ高性能なイージス・アショアを配備してくれればそれに越したことはない。 もちろん、2セットのLMSSRを装備した最強イージス・アショアの設置費用5000億円は日本国民が全額負担し、アメリカ企業(ロッキード・マーチン社)とアメリカ政府(4%の手数料収入がある)の懐が潤うことになる。 日本政府の決断がアメリカにとってはまさに願ったり叶ったりということになるのは言うまでもない。 筆者:北村 淳 外部サイト.

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