真言宗 お経 葬式。 真言宗の教え 真言宗豊山派

真言宗の教え 真言宗豊山派

真言宗 お経 葬式

故人と最後のお別れをする葬儀の場では、マナーが大切ですよね。 そんな葬儀のマナーですが、宗教によって違いがあることをご存知でしょうか。 ご存知でない場合、自分の信仰している宗教以外の葬儀にいったときに、知らないうちにマナー違反をしてしまっている可能性があるかもしれません。 日本に住んでいると大体の場合が仏教の葬儀に参列することになるかと思います。 仏教と一言で言っても、浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・天台宗など様々な種類があります。 おおよそのマナーは同じことが多いですが、実は宗派によって違いが存在していることもあります。 そこで今回「終活ねっと」では、仏教の中でも真言宗に着目し、 真言宗の葬儀のマナーや葬儀の意味についての解説をさせていただきたいと思います。 真言宗と関わりのない方でも知っておくと役立つ知識となります。 真言宗とはどんな宗教なのか• 真言宗における葬儀の意味• 真言宗の葬儀の流れ• 真言宗の葬儀の特徴• 真言宗の葬儀のお経• 真言宗の葬儀でのマナー• 真言宗の戒名について• 真言宗の葬儀の費用について• 真言宗の葬儀に用いられるものについて• 真言宗の仏具について 以上の点を中心に解説をさせていただきたいと思います。 ぜひ最後までお読みいただき、真言宗の葬儀のマナーや葬儀の意味の知識を覚えていただければ幸いです。 「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。 葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。 本題に入る前に、 真言宗とはどんな宗教であるのかについて解説をさせていただきたいと思います。 真言宗を開いたのは空海(弘法大師)であり、平安時代からはじまった宗教とされています。 元々は中国から空海が持ち帰った宗教となります。 非常に厳しい修業を積み、生きているうちに仏になる「即身成仏」の教えを説く宗教として知られていますが、密教のスタンスをとっているため、宗教に入らないと教えや修行の方法を乞うことはできません。 総本山は高野山の金剛峯寺となります。 真言宗を信仰する日本人は多く、日本国内の信者の数は宗派ランキングで3位となっているので、あまり珍しい宗教ではありません。 このことから分かるように、真言宗の葬儀に参列する可能性は非常に高くなっています。 宗派による葬儀のマナーについて知っておいた方が、故人やその家族に失礼のない振る舞いができます。 真言宗での葬儀の意味 葬儀を行う意味についてですが、真言宗の場合は故人を「密厳浄土」に送り届けるためとなります。 「みつごんじょうど」と読み、真言宗の神様である大日如来がいる世界だと言われています。 真言宗の信者は死後、ここで仏となります。 故人をしっかりと弔って密厳浄土に送るために、葬儀の決まりが存在します。 他の宗派の葬儀では見かけないような行為をするので、他の宗派の方は驚かれるかもしれません。 しかしこれが真言宗の葬儀なのだとあらかじめ知識を持っておくことで、柔軟に対応することができるでしょう。 また、真言宗の葬儀では故人を清めるという意味が存在します。 清めるとは現世の悪事や悪行、悪習慣などを正すという意味になります。 密厳浄土に行くためのお清めのようなものととらえましょう。 もちろん、故人を亡くした遺族の心の整理のために葬儀を行うという意味もあります。 これはどんな宗派であっても共通する葬儀の意味ですね。 故人の死を受け止め、前向きに故人を密厳浄土に送るのが真言宗の葬儀の意味であり、目的であると覚えておくと良いでしょう。 真言宗の葬儀の式次第• 塗香(ずこう) 塗香とは漢字の意味の通り、香を塗るという意味になります。 故人の身体に香を塗ることで、身体を清める効果があります。 ちなみに塗香は亡くなった人に対してやるものというわけではなく、生きている人間に対してもお清めの意味で塗香を行うことがあります。 三密観(さんみつかん) 三密観とは密教の修行のことであり、これを極めることにより即身成仏が叶うとされています。 故人の三業の元といわれる身体、口、意識を清める儀式と言われています。 護身法(ごしんぼう) 護身法とは五つの印を結びながら経を唱えることを言います。 これは祈祷ともとれる行為であり、故人が死後大日如来のご加護を受けて無事に浄土へ行けるように僧侶が行います。 また故人の額や両肩、胸や喉に対し加護がありますようにと祈祷も行います。 加持香水(かじこうずい) 加持香水はまず香水を浄化させます。 浄化させることで、神聖なる儀式に使える香水にすることができます。 そしてその香水を注ぐことで、故人が現世の煩悩や悪行、悪事を清め注ぐことができると言われています。 ここまでがひとつの葬儀の儀式となります。 続いてまたひとつ、セットのような儀式が続きます。 三礼(さんらい) 三礼とは三礼文(さんらいもん)を唱えることを言います。 礼拝(らいはい)を行いますよという意味の仏教の曲となります。 表白(ひょうびゃく) 表白には大日如来にお願いをするという意味があります。 ここで言うならば故人を仏にしてもらうためのお願いということになりますね。 故人をお導き下さい、という意味が大きいと言えます。 神分(じんぶん) 神分には大日如来に儀式にきていただいたことを感謝し、お礼を述べることを言います。 ご加護をいただきたいという願いを再度唱えるという意味もあります。 授戒の儀式 以上の儀式が終わったら、次に 授戒の儀式に移ります。 簡単に申しますと、本格的に仏門に帰すという意味になります。 故人の髪を剃髪し、正式に大日如来の弟子になるようお経が唱えられます。 戒名がつくのも、このときです。 真言宗の戒名については後に触れておりますので、ここでは省略させていただきます。 剃髪を本当にする場合もあれば、剃るマネをする場合もあり、そこは葬儀を依頼したお寺の意向や遺族の意向がくまれるようです。 引導の儀式 続いて 引導の儀式に移ります。 もうこの世はあなたのいるべき世界ではないということ、仏の世界へ行くことを故人に伝えるための儀式となります。 再度表白と神分の儀を執り行い、灌頂(かんじょう)が行われます。 灌頂は故人の頭に水をかけることであり、この行為があってはじめて成仏ができる、仏になれると言われています。 このとき「弥勒三種の印」も授かります。 これを授かることで死後の苦しみや地獄へ落ちることを防いでくれると言われています。 実際はもっと授かるものや作法がありますが、現代においては短縮されることがほとんどとなっています。 破地獄の儀式 省略されることも多々ありますが、 破地獄の儀式というものをやる場合もあります。 字のごとく、地獄を破る、地獄の苦しみを味わないようにするための儀式という意味になります。 真言や法具を与えることにより、故人が地獄へ落ちることを防ぎます。 これらの儀式が全て終了した段階で、故人は即身成仏となります。 つまり仏様になられたということになります。 焼香 一連の儀式が終了し故人が仏の位に上がられたところで 焼香を開始します。 気になる焼香の回数ですが、真言宗では3回額にあてるのが正解とされています。 これは大日如来、空海、ご先祖様に向けると3回必要になるため、3回行うと言われています。 また、お線香を立てる数も3本となっています。 こちらも焼香の回数と同じく、大日如来、空海、ご先祖様に向けて3本ということになります。 3という数字に縁があると覚えておくと良いでしょう。 読経 焼香中には 僧侶が読経を行ってくれます。 その読経のことを「諷誦文」と言います。 「ふじゅもん」と呼ばれるこのお経は、簡単に言いますと故人の功績をたたえるものとなります。 昔は遺族が作成し、僧侶に依頼して読んでいただいていたようですが、現在はお寺のほうで作成をし、読み上げを行ってくれます。 諷誦文の最後は故人に今後の心配はせずに安らかに成仏することを促す言葉で締めくくります。 故人に向けて読み上げられるものであり、追善供養の一部とも言われています。 しかしこれは遺族にとっても心を整理するために必要なものとも言えます。 故人も遺族も死という悲しみから立ち上がり、別の世界を歩むことを受け入れるためのものと思うと良いでしょう。 出棺 焼香と読経が済むと、最後に 出棺となります。 最後のお別れとなりますので、もう一度心から感謝の気持ちや冥福を祈る気持ちをお伝えしましょう。 ほとんどの場合がお花を添えてお別れとなります。 最後ですからぜひお花を添え、顔を見てあげてくださいね。 真言宗の葬儀の特徴 ここまで真言宗の葬儀の流れについてお伝えさせていただきました。 全て行うと1時間以上かかるといわれる真言宗の葬儀ですが、その中でも真言宗ならではといえる 特徴的な儀式について解説をさせていただきたいと思います。 枕経(まくらきょう) 枕経とは枕元でお経を唱えることを言い、本来は臨終、つまり亡くなる前から安らかに死に向かうために僧侶にお経を唱えてもらうことを指す言葉でした。 しかし現代では病院で亡くなることがほとんどで、死ぬ間際にお経を唱えてもらう機会は激減しました。 以上のことから故人の遺体が家、もしくは葬儀会場に安置された夜に枕経が行われるようになりました。 枕経を行わない宗派もありますが、真言宗では行われています。 それでも近年葬儀の簡素化が進み、枕経は真言宗であっても省かれることが増えました。 敬虔な真言宗の信者であったり、故人の希望があるのであればしっかりと枕経をしてあげるようにしましょう。 灌頂(かんじょう) 真言宗の葬儀の流れでも一度触れましたが、 灌頂も真言宗ならではの葬儀の特徴と言えます。 故人の頭に水を灌ぐ(そそぐ)ことにより、仏の位に上げることが可能です。 また、灌頂をすることで仏との縁を結ぶことができるとも言われています。 水を灌ぐというとたくさん灌ぐイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、実際は数滴の水を灌ぐだけです。 葬儀の場以外でも、自分のご本尊を決めるときや仏門に入門をするときにも灌頂は行われます。 土砂加持(どしゃかじ) 土砂加持とは、祈祷をした土砂を故人にかけることにより故人の悪行の罪滅ぼしをする儀式のことを言います。 ただの土砂を用いるのではなく、清め、光明真言(こうみょうしんごん)といわれる所謂真言宗のお経を唱えた神聖な土砂となります。 また土砂加持は故人にかけるだけでなく、卒塔婆やお墓にかけても効果があると言われています。 死後お墓や卒塔婆にかけることにより、万が一成仏できずに地獄をさまよっていた場合に成仏することが可能になります。 お寺において「土砂加持法要」だとか「土砂加持会」と題して定期的に真言宗のお寺で開かれていますから、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。 真言宗の葬儀でのお経 真言宗ではどのような お経が唱えられているのでしょうか。 「般若心経」といえば仏教の色々な宗派で耳にするお経の名前ですが、真言宗でも用いられています。 真言宗ならではといいますと「光明真言」が該当します。 こちらを7回唱えることで故人が密厳浄土へ行くことができるとされ、葬儀の場でも唱えられます。 先ほど触れた土砂加持のときにも光明真言は唱えられます。 それ以外にも「本尊真言」や「十三仏真言」、「理趣経」など、真言宗にはたくさんのお経が存在し、葬儀の場において唱えられています。 省略されるお経も存在しますが、ほとんどが真言宗にしかない特徴的なお経となっています。 般若心経も真言宗の葬儀の場において、重要な位置づけのあるお経となっています。 「終活ねっと」では、真言宗における般若心経についての解説も行っております。 もっと真言宗の般若心経についての知識を知りたい方は、ぜひ下記リンクをご参考になさってみてください。 続いて真言宗の葬儀へ行く場合の マナーについて、解説をさせていただきたいと思います。 マナーを知っておかないと、自分が恥ずかしい目に合いますし、周囲に対して迷惑をかけてしまうことがあります。 しっかりとマナーについて知っておいていただけると幸いです。 お布施のマナー 葬儀の場において、必ず必要となるのが お布施です。 ここではあなたが真言宗であり、真言宗の僧侶にお渡しするお布施についてのマナーとなります。 お布施の金額 真言宗の お布施の金額の相場ですが、特に他の宗派と違いがあるわけではありません。 高額になることも少額になることもないようなので、その地域で葬儀をした場合の相場の金額をお布施としてお包みすると良いでしょう。 ちなみに葬儀の場合のお布施の相場は、西日本で20万円であり、東日本になると30万円が相場であると言われています。 地域差があるものですから、その地域の方に尋ねてみたり、お寺に直接尋ねてみるのも良いかもしれません。 お布施の渡し方 お布施の渡し方に関しても、真言宗だからという特別な決まりごとは存在しないようです。 葬儀がはじまる前に僧侶にご挨拶をするときにお布施をお渡しするようにしましょう。 どうしても時間がない場合は、葬儀終了後でもかまいません。 お渡しする際は切手盆を用いてお渡しするのが一番良い渡し方とされています。 どうしても切手盆がない場合は、袱紗を開き折り畳み、その上にお布施を置いて捧げるのが良いとされています。 香典のマナー 続いて真言宗の葬儀でお香典をお渡しするときの マナーとなります。 真言宗の方の人口は割と多いほうなので、知っておくと便利な知識になるでしょう。 香典の金額 香典の金額ですが、真言宗特有の金額というものは存在しないようです。 一般的な葬儀のお香典の金額をお包みすると良いでしょう。 親族ではない場合は、5千円程度が相場であり、お世話になっていた場合は1万円程度をお包みする方多いようです。 親族である場合は1万円から2万円程度、親族と血縁関係が深ければ深いほど3万円や5万円と金額が増える傾向にあります。 このあたりのマナーに関しては葬儀のお香典のマナーを参考にされると、より良い葬儀のマナーを身に付けることができるでしょう。 香典の表書き お香典には 表書きが必要です。 真言宗の場合、葬儀のお香典の表書きはどのようなものが相応しいのでしょうか。 葬儀のお香典の表書きは「御霊前」にするのが一般的です。 即身成仏の教えがあることから「御仏前」となるのが正しいのでは、と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。 特に修行を終えて生前即身成仏とされていない限りは、葬儀の場を持って即身成仏となりますので、まだ「御霊前」を用いておくのが正解と言えます。 四十九日後の表書きの書き方は? 「御霊前」という 表書きを使用できるのは四十九日法要までです。 他の仏教と同じく、四十九日法要後は「御仏前」または「御香典」という表書きを使用するようにしましょう。 香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。 数珠のマナー 葬儀に持って行くべきものに数珠がありますね。 真言宗ならではの数珠や 数珠のマナーについて解説をさせていただきたいと思います。 真言宗の数珠ですが、他の宗派の数珠と比較すると大きいと言われています。 それもそのはずで、主玉と呼ばれる数珠の大半をなす玉の数が108個存在します。 これは金剛界における百八尊を表しているとされています。 数珠自体に男性用と女性用がありますから、真言宗の葬儀に行く場合を想定してひとつ持っておくと良いでしょう。 ただ、真言宗は仏教の中でも流派が多い仏教であり、流派によって教えが違うことがありますので、可能であれば故人がどのような流派の真言宗であるか知っておくと良いかもしれません。 真言宗の戒名 仏教では、死後に戒名というものをつけます。 真言宗もそれに漏れず、戒名を授かります。 ここでは 真言宗の戒名について解説をさせていただきたいと思います。 真言宗の戒名は2文字となります。 どうやってその2文字を決めるかというと、故人の名前からとったり、真言宗の流派の教えからとってつけることが多いようです。 戒名ってすごく長いものじゃないの、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 これは戒名の前に「院号」「道号」がつき、そのあとに戒名が並び、最後に「位号」がつきます。 このせいで戒名は長いというイメージがついていますが、実際は2文字であると覚えておきましょう。 もっと真言宗の戒名や戒名の付け方について知りたい方のために、「終活ねっと」では真言宗の戒名についても解説を行っております。 ぜひ下記リンクをご参考になさってみてくださいね。 葬儀にはどうしても 高額な費用がかかるものです。 全国平均で、葬儀の費用の相場は100万円から200万円と言われています。 これは葬儀自体の儀式代と、飲食代、そして僧侶にお支払するお布施や戒名代を含んだ金額となります。 真言宗においては、他の宗派と比較して戒名代が高額であるという声が多く寄せられています。 戒名にもランクがあり、良い戒名を授けていただこうとなると金額が高くなってしまうというわけですね。 葬儀代を安くするために戒名代を安くしてしまうのも故人に申し訳ない気持ちになりますね。 かと言って高額な戒名をつけたからと言って、故人が密厳浄土に行けるとかどうかはわかりません。 故人の遺言や葬儀に使える金額と相談しながら決めたいものですね。 「終活ねっと」では真言宗に限らず、すべての宗派の葬儀の費用についての解説を行っております。 もっと詳細に葬儀の費用について知りたい方はぜひ下記リンクをご参考になさってみてくださいね。 真言宗とは日本で3番目に信者の多い仏教であり、空海が開いた宗派である• 真言宗における葬儀とは故人を密厳浄土に送り出すためのものであり、即身成仏させるための儀式でもある• 真言宗の葬儀は細かな儀式がたくさんあり、全て行うと1時間以上かかるため最近では省略される儀式もある• 真言宗ならではの葬儀の儀式として、灌頂や枕経、土砂加持がある• 真言宗には真言と呼ばれる複数のお経があるが、般若心経や光明真言が有名である• 真言宗ならではの葬儀のマナーというものはないので、普通の仏教の葬儀と同じマナーを守ると良い• 真言宗でも戒名を授かることができるが基本は2文字であり、高尚な戒名となると金額も高くなり、戒名も長くなる• 真言宗の葬儀の費用において一番高額となるのが戒名代である• 真言宗の葬儀で用いられるシンバルのような楽器は妙鉢と呼ばれるもので、悪霊退散や浄化の意味がある• 真言宗の仏具は他の仏教のものと違いは少ないが、ご本尊は大日如来にするのが一般的 日本は仏教を信仰する人が多い国であり、真言宗を信仰している人も相当数存在しています。 故人が真言宗で合った場合は、真言宗の葬儀のマナーを踏襲して最後のお別れをしたいものですよね。 きっとそれが故人も喜ぶ最後のお別れとなるはずです。 「終活ねっと」では、他にも葬儀や法要に関する記事を多数掲載しております。 ぜひそちらもご覧ください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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真言宗の教え 真言宗豊山派

真言宗 お経 葬式

真言宗とは 真言宗は、中国ではまだ宗派としてまとまらないまま伝わっていたの教えを 弘法大師といわれる日本の空海が体系化して独立した日本のです。 真言宗のは、『 大日経』『 金剛頂経』『 蘇悉地経』の3つで、 これを「 秘密三部経」といいます。 それに加えて『 金剛頂経』の続きのである『 理趣経』も読まれます。 『 理趣経』は、男女の肉体関係によって高い境地に達することができるという 大変な誤解を招く危険な内容を含んでいます。 一体、真言宗とは、どんな教えなのでしょうか? 真言宗の目的 仏教の目的は、を開くことです。 というのは、低いものから高いものまで、 大宇宙に52あるの中で、最高の52段目のさとりです。 ところが、真言宗が現れるまでは、を開くまでに 大変な長い時間のかかる宗派ばかりでした。 では、三阿僧祇劫という果てしなく長い時間、 死に変わりを繰り返しながらし続ける必要があります。 でも、最短で3回の生まれ変わりが必要とされ、 現実には開祖の杜順を含めて誰もできず、3回どころではありません。 は、この世で成仏できるといいますが、 開祖の天台大師でも、52段中10段程度しかを得られませんでした。 そこで、真言宗の開祖の空海は、 この身このままでを開く 「 即身成仏」が可能である理論を示しました。 真言宗の教えは、分かりやすく言うと、 「 即身成仏」の理論と、その実践方法です。 この世で仏のさとりが得られる3つの理論 空海は、この身このままで仏になれる 即身成仏ができる根拠を3つの観点から説明しました。 1つには六大、2つには四曼、3つには三密です。 1.六大 1つ目の六大とは、地大・水大・火大・風大・空大・識大の6つで、 物質と精神です。 物質というのは、地大・水大・火大・風大・空大の5つで、 現象の中にの力があるということです。 精神というのは識大で、のです。 五大は、によって認識されるので、 六大がとけ合って世界が成立します。 これを「 六大無碍」といいます。 この「 六大無碍」によって、と修行者が一体になり、 がえられます。 2.四曼 2つ目の四曼とは、の功徳を表す四つのマンダラのことです。 4つのマンダラとは、 1.大マンダラ 2.三昧耶マンダラ 3.法マンダラ 4.羯磨マンダラ の4つです。 まずマンダラには、『 金剛頂経』に説かれ、 のを表す金剛界マンダラと、 『 大日経』に説かれ、 のを表す胎蔵界マンダラの2つがあります。 1つ目の大マンダラとは、この2つのマンダラに描かれる がそれぞれの徳と姿を持っていることを言います。 2つ目の三昧耶マンダラとは、それぞれの本誓を表します。 は共通して何とか人々を助けたいと思っていますが、 本願が異なるので方法が異なります。 それを形で表わされた、の薬つぼ、の蓮華、 不動明王の刀剣などの能力や本誓です。 3つ目の法マンダラは、種子マンダラともいいます。 は一つですが、 諸仏はそれぞれの機縁に応じてこの世に現れるので、 それぞれの固有の名前や性質があります。 それをサンスクリットの文字で表したのが「 種子」です。 例えばの種子は「 阿字」です。 このようにマンダラを種子で表したのが法マンダラです。 4つ目の羯磨マンダラとは、「 羯磨」とはのことで、 行為のことです。 は、人々を救うために、色々な行いをします。 立ったり、座ったり、色々な印を結びます。 これまでの3つのマンダラを前提とする、 このような変化を羯磨マンダラといいます。 真言宗では、をにおさめて見ますので、 これら4つのマンダラによっての功徳を表します。 と一体になれば、これらの功徳と一体になるので、 を得ることができるということです。 3.三密 三密とは、の三業で、身密、口密、意密の3つです。 深いの状態で、 手に印を結ぶ身業と、 口に真言を唱える口業と、 心に阿字を念じる意業の行者の三業と、 の三業とが相応すれば、 行者の身口意と仏の身口意が融合します。 すると、の三密が行者の三業に加持され、 入我我入してと行者が一体となり、 即身成仏できるというものです。 これを「 三密加持」といいます。 このように、 六大がのものがらであり、 四曼がのすがたであり、 三密がのはたらきです。 こうして3つの観点により、 即身成仏の理論が明らかになりました。 具体的な実践方法と真言宗の2つの危険な点 この即身成仏を体得するための実践方法は観法です。 観法とは、心で何かを思い浮かべることです。 具体的には、阿字観や、月輪観、五相成身観などです。 この心が口に現れたのが真言を口に唱える念誦で、 体に現れたのが供養です。 念誦や供養には、色々な方法が定められています。 ところが、供養するときに、 インドの仏教以外ので、 色々なものを火に投げ込んで神々に供養した 「 護摩」を取り入れているのが危ない点です。 本当の目的は即身成仏ですが、 やっていることは仏教以外のと同じですので、 息災延命や除難招福などの現世利益を祈って 加持を始めると、色々な迷信を引き起こし、 人々の救いの道を閉ざすことになります。 また、危ない2つ目として、 『 理趣経』に説かれる男女の肉体関係も、 から観たであって、 即身成仏を果たさずにを満たせということではありません。 自らのによって、、自ら苦しむことになります。 このように、真言宗では、 すべてでに至るわけではありませんが、 の加威力を受持して加持成仏するには、 やはり大変なのが必要です。 実際やってみると? 真言宗によってを求めた有名な人が 刈萱道心(かるかやどうしん)です。 元は加藤左衛門繁氏といって筑前、筑後、肥前、大隅、薩摩の 6ケ国の探題でした。 出家した理由 ある日、繁氏が花見をしていると、 桜の花びらがひとひら散って、 酒の盃の中に浮かびました。 それを見た繁氏は、 「 自分もこのようにやがて死んで行かねばならない」 と深くを感じて家に帰りました。 ところがその夜、妻の千里と側室の須磨が、 琴を合奏しました。 表面は仲良さそうにしていますが、 障子に映った二人の髪の毛が大蛇となって噛み合っている の心のすさまじさを見て、 このように人を大蛇にする原因は皆自分にあると 重いに驚き、その夜ひそかにして、 高野山に入り、真言宗の僧となりました。 こうして刈萱童心と名乗ります。 子供が生まれる ところが、妻の千里には子供が宿っており、 10カ月後に生まれると石童丸と名づけられました。 やがて大きくなると「 なぜ僕には父様がないの」 としきりに尋ねるので、千里は一部始終を打ち明けました。 石童丸はお父さんが恋しくなり、お母さんと高野山に向かいます。 ところが高野山は女人結界の地なのでお母さんはは登れません。 高野山の麓で別れる時 「 お前の父上は人よりも背が高く左の眉毛にホクロのあるお方だよ」 と言い残して別れました。 石童丸はそれをたよりに高野山の峰や谷の寺々を くまなく尋ね歩きますが、父上らしいに出会うことは出来ません。 我が子と初対面 ある日一つの橋を渡ろうとした時、 左手に花を持ち右手に念珠を持って 南無遍照金剛を唱えながら刈萱道心が下って来ました。 何となく父上でなかろうかと石童丸は駆けよって、 その名を尋ねた。 刈萱道心は不審に思ってよく見れば、 その顔は妻と生き写しです。 その上持っている短刀はまさしく以前、自分が持っていたものです。 「 おおお前は我が子、石童丸ではないか」 とあわや言いそうになりましたが、 真言宗では、一切の恩愛を断ち切れと説かれています。 今、名のれば今までの14年間の苦行は 水の泡になってしまうと思い、 「 そなたの尋ねている刈萱道心は去年の秋に亡くなられた」 と心をにして言い切ります。 一瞬泣きくずれた石童丸が 「 せめてなりとも」 とたのむので道心は仕方なく 一つの新しい墓前に連れていきました。 もみじの様ーような両手を合わせじーっと墓を見つめていた石童丸は、 やがてワッと泣き出します。 刈萱道心は張りさける思いに堪えながら、 漸く下山させましたが、我が子の影がみえなくなると同時に その場に打ち倒れました。 妻と娘の死 石童丸は泣く山を下りてみると 麓でしきりに烏が鳴いています。 に思いつつ帰ってみると、 お母さんも、病気で亡くなっていました。 仕方がないので一人のお姉さんをたよりに筑前に帰りましたが、 その姉もこの世を去って目でした。 石童丸はいよいよを痛感して意を決し、 自分も父のみあとを慕ってしようと 再び高野山を訪ねます。 再び山に登ってきた我が子の姿に驚き 一切を聞かされた刈萱道心は 「 何、母が死に姉も死んだのか」と思わず知らず ほろーッと一滴の涙を落としました。 この一滴の涙が刈萱童心の14年間の難行を 元の木阿弥にしてしまったといいます。 このように真言宗は、即身成仏の理論はあるのですが、 やはりのが必要なので、その実践は極めて困難なのです。 誰かできた人はいるの? この真言宗の難行苦行は大変なもので、 開祖である空海さえも完全な三密加持はできず、 臨終にこのような歌を残しています。 「 空海の 心の中に 咲く花は 弥陀より外に 知る人はなし」 に救われることができなかったので、 の先生である、 にすがらずにはいられなかったのです。 そこで、は、難行苦行のできない私たち、 どんな人でもの境地をえられる教えを説かれています。 その、すべての人がの境地になれる仏教の真髄については、 以下のメール講座と小冊子にまとめておきました。 まずは読んでみてください。 メニュー•

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密教と呼ばれる真言宗の葬儀の流れや作法

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【もくじ】 ・ ・ ・ 真言宗の葬儀での儀式 真言宗は、 密教(みっきょう)と呼ばれる類の宗教です。 密教とは、誰でも別け隔てなく布教されるものではなく、修行によって直接教えを授かった人以外に示してはいけないとされている教えです。 日本における純粋な密教は真言宗のみであり、葬儀でも他の宗派とは異なる特徴があります。 以下に真言宗の特徴的な儀式について説明します。 灌頂(かんじょう) 灌頂は、弘法大師様が日本に持ち帰られ伝来した、真言宗最高峰の儀式と言われています。 当時の入壇名簿には、最澄、天皇の名前があり、多くの方々が入壇したとされています。 ちなみに阿闍梨様が散状で、受者の頂きに三度灌ぐという作法があります。 この際、水は少し散状が濡れる程度頂きに当てるだけです。 その前に戒律を阿闍梨様より授かり、仏様とご縁を結ぶとされています。 結縁灌頂(けちえんかんじょう)という、自身を守ってもらう仏様とご縁を結ぶ儀式は、出家をしていない方でも受けることができます。 土砂加持(どしゃかじ) 密教では、土砂加持という儀式も行われます。 土砂加持では、土砂を洗い清めて護摩(ごま:火を焚いくこと)を修し、光明真言を本尊の前で唱えます。 これによって生まれた砂には、苦悩を取り除く、遺体にまくと柔軟になる、墓にまくと罪過が消えるなどの効果があるとされています。 こういった行いは、滅罪生善(めつざいしょうぜん)と呼ばれます。 真言宗の葬儀では、この土砂をご遺体にかけて納棺します。 真言宗の葬儀の流れ 僧侶が入堂した後の、葬儀の流れは下記の通りです。 焼香後は故人の増進仏果が祈願され、僧侶が導師最極秘印というお大師様から繋がる印を結び、亡者を送り出すためや、諸菩薩にお帰り頂くため、指を鳴らし撥遣(はっけん:魂抜きのこと)します。 その後、お花を添えて出棺となります。 また、一般的な葬儀の流れについて、詳しくご紹介した記事もありますので参考にしてください。 焼香・数珠の作法 真言宗の葬儀で気をつけておきたいことをお伝えします。 真言宗の焼香作法 真言宗の焼香では、 3回香をくべるのが正しいとされています。 その際、香は押しいただきます(香を額の高さまで掲げること)。 3回が正しいとはされていますが、参列者の数によっては焼香に時間がかかるため、1回だけに短縮されることもあります。 参考動画:<真言宗>葬儀の際の数珠の持ち方【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合は 数珠は各宗派によって種類や使い方が変わります。 真言宗の場合、 最も正式な数珠は108個連なっている本連です。 現在はどの宗派でも用いることができる略式のものがあるため、それを使用するのもいいでしょう。 色は使われる石によっても異なりますが、茶系統や黒であることが多いです。 女性用の数珠では、水晶を使ったものなどもあります。 使い方としては、房が左手首の内側に来るように数珠をかけます。 右手は添えるように合わせ、そのまま合掌します。 真言宗では 数珠をこすり合わせるという特徴があり、これによって百八の煩悩を砕くという意味があります。 「小さなお葬式」は低価格でも安心のセットプランをご用意しています。 真言宗のご葬儀にも対応しておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。 参考: 葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ 葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。 いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。 24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

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