ひきこもり 定義。 ひきこもり・ニート・不登校の違いって?曖昧な意味・定義を解説します

【ひきこもりの定義と原因】おすすめの働き方・相談できる支援団体とは?

ひきこもり 定義

いま日本において、多くの若者たちが、この社会から続々とコンセントを抜き始めている。 社会とのつながりを持たない彼らは「社会的ひきこもり(以下、ひきこもり)」と呼ばれている。 しかしその実態は、まだまだ一般的に知られていない。 ひきこもりは1000人いたら1000人とも、ひきこもり方、背景や経緯もそれぞれ異なり、千差万別だ。 一体ひきこもりとはどのような者たちなのか。 「ひきこもり」の定義とは以下のものだ。 彼らは、1人の友人もなく、社会的に孤立している。 都会の真っただ中で、孤立し、社会との関わりを持たない者たちだ。 一説にはこのような者たちが、日本の社会の中で100万人いるとも言われている。 とても無視できない数であり、大きな社会問題となっていいはずだが、多くの人々はなぜかこの問題に無関心でいる。 多くの日本人は、ひきこもりを、仕事もせず親に養われている存在で「甘えている」とか「怠け者」とみなしている。 強調しておきたいのは、好きこのんでひきこもる者は1人もいないと言うことだ。 もしそれが『甘え』や『怠け』というのなら、なぜひきこもる者やその親たちは、こんなに苦しんでいるのか。 キーワードは「恥」と「葛藤」 ひきこもりを理解するためのキーワードは「恥」と「葛藤」である。 ひきこもりの当事者たちは、一般の人と同じように働けない自分を深く恥じている。 自分は人間のクズであり、一生幸せになる資格はないとまで思い詰めている。 親の期待を裏切って、親に申し訳がないとほとんどの者が感じている。 「葛藤」とは、社会に出ていけない自分と、それを責め続ける自分とがとことん追い詰め合う内戦状態であると言ってよい。 消えてしまいたい、生まれてこなければよかったと、多くの者たちが語っている。 中には苦しさのあまり、疲弊しきってベッドから起きられない者もいる。 この葛藤の苦しみが、何年も、時には何十年も続くのだ。 深刻なケースでは、トイレやシャワーを使う以外、まったく部屋から出ようとしない。 食事も家族が寝静まった夜中に冷蔵庫の中のものをあさって食べる。 同じ家にいながら家族との会話もまったくなく、家族と接触することを極度に恐れている。 ある母親は、子供が12歳からひきこもりになって以来、子供と言葉を交わしていないため、声変わりした声を聞いたことがないと嘆いていた。 彼らは雨戸やカーテンをいつも閉じっぱなしにしており、自分が部屋にいる気配を消そうとする。 一切の音をたてないために、TVやパソコンを見る時もヘッドホンをつける。 歩くときも足音を忍ばせて歩く。 人によっては、真夏でも真冬でも、冷暖房をつけない。 なぜだかわかるだろうか。 冷暖房を使うことで、自分の存在や行動を家族や近隣に悟られたくないからでもあり、自分にはそれらの家電を使う資格もないと思っているからである。 このように苦しみの中でもがいている者を「甘えている」や「怠けている」と一刀両断に片付ける前にもっと彼らのことを知ってほしい。 「働かなくてはいけない」けれども「働けない」 彼らが恐れているのは、他者から「今何をしているか」と聞かれることである。 あるクライアントは、「その質問を恐れて、まるで逃亡者のように逃げ回る」と語っている。 その結果、友人、知人、他者との交流を自ら断ってしまう。 ひきこもりの6割前後に就労経験があると言われている。 彼らは常識を越えた過重労働(時に月200時間を超える残業)や慢性的なパワー・ハラスメントを受けてきた者が多い。 その結果、働くことへの強い恐怖感や生理的拒否感を持ってしまう。 ひきこもりの定義で述べたように、彼らは精神障害でない。 障害でないのでこれといった治療薬や治療法もなく、本人の変化を見守ることしかできない。 「働かない」のではなく、「働けない」もしくは「働けなくなった」者もいる。 一般的に漠然とひきこもりは、精神障害をもっているか、心の弱い人たちと思われている。 しかし、ひきこもりとは心が強いとか、弱いという「心の問題」ではなく、「(自責感から)働かなくてはいけないけれども働けない」という「労働問題」としてみる視点も必要かもしれない。 2016年11月創刊の『ひきこもり新聞』。 ひきこもり当事者、関係者が執筆。 インタビュー、コラム、自助会やカウンセリング等の情報を提供する、当事者による当事者のためのメディア では、この深刻なひきこもりという状況から、彼らをどうやって救出できるのであろうか。 中には無理やり引き出すような強制的な介入も行われてきたが、うまくは行っていない。 その一方でここ数年、当事者によるさまざまな活動やネットワークで支えあう仕組みが生まれつつある。 カウンセラーや精神科医との連携、当事者による当事者を対象とした集会や、当事者による新聞『』発刊などの動きもある。 親御さんとカウンセラーのカウンセリングによって家族のダイナミズムが変わっていき、当事者が変化していく例もある。 時間はかかるが、当事者が社会とのつながるきっかけを見つけ、社会のひきこもりへの理解を少しずつ広め、受け入れられる環境を整えていくしかないだろう。 ひきこもりとは、社会とつながりたくてもつながれない人たちが、この日本社会で生き延びるための、ギリギリの戦略であり、自らの尊厳を守るための自己防衛として、最後に残された選択であるのかもしれない。 バナー写真:元ひきこもり当事者の石崎森人さん。 現在は、家族が起業した会社で社内情報システム、マーケティングや新卒採用を担当するかたわら、「ひきこもり新聞」編集部員をつとめる。 関連記事 ・ ・.

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ひきこもりの定義とは?ひきこもり対策推進事業やひきこもりサポーターの役割は?

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ひきこもりとは何か。 ひきこもりの定義とその特殊性 2015. 20 「ひきこもり」という言葉は誰しもが聞いたことがあると思います。 しかし、ひきこもりがどう定義されているのか、ひきこもりの特殊性についてはあまり詳しく知られてはいないのではないでしょうか。 ひきこもり問題の世界的な第一人者である筑波大学社会精神保健学分野教授、斎藤環先生は、日本で初めて「ひきこもり問題」を提唱され、多数の著書をお持ちです。 現在、先生の著書は世界中で翻訳され、ひきこもりという言葉も「Hikikomori」として海外でも使われています。 今回は、ひきこもりについて、斎藤先生にお話をお聞きしました。 ひきこもりの定義 まず、私が著書『社会的ひきこもり』(PHP新書)で提唱した「社会的ひきこもり」の定義は以下の通りです。 1:20代後半までに問題化すること 2:6カ月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が持続すること 3:ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいこと これを踏まえて、それぞれについての解説と、今日では何がどう変わったかを述べていきます。 1について 年齢についてですが、「20代後半」という項目は削除しました。 かつては不登校からひきこもる人が多かったのですが、現在では退職後、30代からでもひきこもる人が少なくありません。 この種の問題に年齢制限はもはやほとんど意味はないと考えてのことです。 2について 「社会参加」についての定義ですが、「社会参加をしない」とは、「家族以外の人間関係がない」「社会に参加する経路がない」ことを指します。 ですから、「外出していないからひきこもり」なのではありません。 ひとりで外出しているひきこもりの人もいます。 あくまでも対人関係の有無がポイントであって、家庭以外に居場所がなく、家族以外の親密な人間関係がないことを指して「社会参加をしない」とみなしています。 ちなみに、「ニート」はもともと経済学用語で、教育や雇用など公式的な意味での社会参加をしていない若者を指しますが、定義上年齢の上限が34歳までで、「友人と遊びに行く」など非公式な意味では社会参加をしている人が結構いるので、この点でひきこもりとは区別されます。 3について これは、ひきこもりの原因が「精神障害」にはない場合ということです。 厚労省の研究班によれば「ひきこもりの95%は精神障害と診断できる」と報告されていますが、その症状が一次的なものか二次的なものかの区別は重要です。 ひきこもりは本人にとっても非常にストレスフルな状況であり、そこからさまざまな精神障害が二次的に生ずる場合があります。 つまりこの場合は、原因が「ひきこもり」で結果が「精神障害」です。 しかし、ひきこもりの原因として「精神障害」があるパターンはそれに当てはまりません。 具体的に述べるならば、たとえば「強迫性障害」がもともとあってそこからひきこもりになったパターンは、本来の意味でのひきこもりとは言えません。 こちらの場合は、事例にもよりますが、ひきこもりよりも強迫性障害の治療を優先する必要があります。 二次的な問題としての精神障害と、もともと当人が持っていた精神障害を混同しないように注意しなければなりません。 「ひきこもり」問題の特殊性と危険性 どうしてひきこもりの問題は特殊なのでしょうか。 ひきこもりは、大きな精神疾患や精神障害をもともと持っていない場合でも起こります。 「家庭に問題があったのではないか」と思われる方も多いかもしれませんが、そうした問題とも必ずしも関係がありません。 むしろ、表立った問題のないような、ごく一般的な家庭でしばしば起きてしまうのが特徴であり、どんな家庭でも起こりうるからこそ大きな問題なのです。 ひきこもりになってしまうと、社会的な適応度が著しく低下します。 さらに、長期化するとともに、後述するような精神症状や二次的な問題行動を引き起こしてしまう可能性もあり、大げさではなく一生を棒に振りかねない状況におちいる場合すら珍しくありません。 何か精神科的な病気がある場合、たとえば「統合失調症」などはっきりした病名がついている場合には、それに対して治療や介入をすることができます。 しかし、ひきこもりは精神科的な病気がないにも関わらず起こり、社会参加できない状態が10年以上もの長期に及ぶ事例が珍しくありません。 もちろんあらゆるひきこもりを危険視するわけではありませんが、素朴な楽観主義(ほっておけばなんとかなる)やひきこもり礼賛は単に無責任な放言です。 正確な情報に基づいて注意喚起を行い、抜け出したいと望む人には適切な支援がなされるように窓口を整備し情報提供を行いたいのです。 そのためにも、この状態を示す名前として「ひきこもり」という言葉が必要だと考えました。 「」 ひきこもりの症状とは。 二次的な問題 ひきこもり状態が長期化すると、周囲からの批判や自責の念によって、ひきこもっている本人に非常に大きなストレスがかかります。 そうしたストレスや孤立状況(それ自体が病態形成的に作用します)に対する反応として、さまざまな精神症状が生じます。 ここからは、ひきこもりからどのような二次的な問題が起こるのかを述べていきます。 その延長線上で、自己臭(自分の身体から臭いが出ていて人から避けられる)、醜形恐怖(自分の顔や身体が醜いので人から避けられる)、さらに被害妄想(他者に悪く思われているに違いないという確信)もよく出現します。 強迫症状、特に強迫行為もよく起こる症状の一つです。 強迫行為とは「ドアの鍵を締めたか気になって何度も確認してしまう」とか、「少しでも汚いものに触れたと感ずると、何度も手洗いを繰り返さないと気がすまない」といった症状です。 そのほかにも、抑うつ症状や不眠、自殺念慮、摂食障害、心身症状、心気症状などが起きることがあります。 また、日本ではひきこもっている方による家庭内暴力も多く見られます。 家庭内の問題に対しては警察による法的な介入にも制限があると考えられており、適切に対処できない場合があります。 しかし家庭内暴力への対処法はシンプルで確実な方法がすでにわかっています。 それは「避難もしくは通報」です。 暴力に対して必要なのは毅然とした拒否の姿勢であり、それで止まない場合は予告した上での避難や通報が有効です。 ともかく、なんらかの形で他者を介在させることです。 詳しくは拙著『社会的ひきこもり』などを参照していただきたいのですが、暴力は時に親殺しや子殺しに発展する場合もあるので、優先的に解決されるべき問題です。

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ひきこもりとは何か。ひきこもりの定義とその特殊性

ひきこもり 定義

「」という言葉は誰しもが聞いたことがあると思います。 しかし、ひきこもりがどう定義されているのか、ひきこもりの特殊性についてはあまり詳しく知られてはいないのではないでしょうか。 ひきこもり問題の世界的な第一人者である筑波大学社会精神保健学分野教授、斎藤環先生は、日本で初めて「ひきこもり問題」を提唱され、多数の著書をお持ちです。 現在、先生の著書は世界中で翻訳され、ひきこもりという言葉も「Hikikomori」として海外でも使われています。 今回は、ひきこもりについて、斎藤先生にお話をお聞きしました。 ひきこもりの定義 まず、私が著書『社会的』(PHP新書)で提唱した「社会的ひきこもり」の定義は以下の通りです。 20代後半までに問題化すること• 6カ月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が持続すること• ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいこと これを踏まえて、それぞれについての解説と、今日では何がどう変わったかを述べていきます。 1について 年齢についてですが、「20代後半」という項目は削除しました。 かつては不登校からひきこもる人が多かったのですが、現在では退職後、30代からでもひきこもる人が少なくありません。 この種の問題に年齢制限はもはやほとんど意味はないと考えてのことです。 2について 「社会参加」についての定義ですが、「社会参加をしない」とは、「家族以外の人間関係がない」「社会に参加する経路がない」ことを指します。 ですから、「外出していないからひきこもり」なのではありません。 ひとりで外出しているひきこもりの人もいます。 あくまでも対人関係の有無がポイントであって、家庭以外に居場所がなく、家族以外の親密な人間関係がないことを指して「社会参加をしない」とみなしています。 ちなみに、「ニート」はもともと経済学用語で、教育や雇用など公式的な意味での社会参加をしていない若者を指しますが、定義上年齢の上限が34歳までで、「友人と遊びに行く」など非公式な意味では社会参加をしている人が結構いるので、この点でひきこもりとは区別されます。 3について これは、ひきこもりの原因が「精神障害」にはない場合ということです。 厚労省の研究班によれば「ひきこもりの95%は精神障害と診断できる」と報告されていますが、その症状が一次的なものか二次的なものかの区別は重要です。 ひきこもりは本人にとっても非常にストレスフルな状況であり、そこからさまざまな精神障害が二次的に生ずる場合があります。 つまりこの場合は、原因が「ひきこもり」で結果が「精神障害」です。 しかし、ひきこもりの原因として「精神障害」があるパターンはそれに当てはまりません。 具体的に述べるならば、たとえば「」がもともとあってそこからひきこもりになったパターンは、本来の意味でのひきこもりとは言えません。 こちらの場合は、事例にもよりますが、ひきこもりよりも強迫性障害の治療を優先する必要があります。 二次的な問題としての精神障害と、もともと当人が持っていた精神障害を混同しないように注意しなければなりません。 「ひきこもり」問題の特殊性と危険性 どうしての問題は特殊なのでしょうか。 ひきこもりは、大きな精神疾患や精神障害をもともと持っていない場合でも起こります。 「家庭に問題があったのではないか」と思われる方も多いかもしれませんが、そうした問題とも必ずしも関係がありません。 むしろ、表立った問題のないような、ごく一般的な家庭でしばしば起きてしまうのが特徴であり、どんな家庭でも起こりうるからこそ大きな問題なのです。 ひきこもりになってしまうと、社会的な適応度が著しく低下します。 さらに、長期化するとともに、後述するような精神症状や二次的な問題行動を引き起こしてしまう可能性もあり、大げさではなく一生を棒に振りかねない状況におちいる場合すら珍しくありません。 何か精神科的な病気がある場合、たとえば「」などはっきりした病名がついている場合には、それに対して治療や介入をすることができます。 しかし、ひきこもりは精神科的な病気がないにも関わらず起こり、社会参加できない状態が10年以上もの長期に及ぶ事例が珍しくありません。 もちろんあらゆるひきこもりを危険視するわけではありませんが、素朴な楽観主義(ほっておけばなんとかなる)やひきこもり礼賛は単に無責任な放言です。 正確な情報に基づいて注意喚起を行い、抜け出したいと望む人には適切な支援がなされるように窓口を整備し情報提供を行いたいのです。 そのためにも、この状態を示す名前として「ひきこもり」という言葉が必要だと考えました。 「」 ひきこもりの症状とは。 二次的な問題 状態が長期化すると、周囲からの批判や自責の念によって、ひきこもっている本人に非常に大きなストレスがかかります。 そうしたストレスや孤立状況(それ自体が病態形成的に作用します)に対する反応として、さまざまな精神症状が生じます。 ここからは、ひきこもりからどのような二次的な問題が起こるのかを述べていきます。 その延長線上で、自己臭(自分の身体から臭いが出ていて人から避けられる)、醜形恐怖(自分の顔や身体が醜いので人から避けられる)、さらに被害妄想(他者に悪く思われているに違いないという確信)もよく出現します。 状、特に強迫行為もよく起こる症状の一つです。 強迫行為とは「ドアの鍵を締めたか気になって何度も確認してしまう」とか、「少しでも汚いものに触れたと感ずると、何度も手洗いを繰り返さないと気がすまない」といった症状です。 そのほかにも、抑うつ症状や不眠、自殺念慮、、状、状などが起きることがあります。 また、日本ではひきこもっている方による家庭内暴力も多く見られます。 家庭内の問題に対しては警察による法的な介入にも制限があると考えられており、適切に対処できない場合があります。 しかし家庭内暴力への対処法はシンプルで確実な方法がすでにわかっています。 それは「避難もしくは通報」です。 暴力に対して必要なのは毅然とした拒否の姿勢であり、それで止まない場合は予告した上での避難や通報が有効です。 ともかく、なんらかの形で他者を介在させることです。 詳しくは拙著『社会的ひきこもり』などを参照していただきたいのですが、暴力は時に親殺しや子殺しに発展する場合もあるので、優先的に解決されるべき問題です。 筑波大学附属病院• 内科 膠原病・リウマチ・アレルギー内科 血液内科 外科 精神科 神経内科 脳神経外科 呼吸器外科 消化器外科 腎臓内科 心臓血管外科 小児科 小児外科 整形外科 形成外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 放射線科 歯科口腔外科 麻酔科 乳腺外科 呼吸器内科 循環器内科 消化器内科• 茨城県つくば市天久保2丁目1-1• つくばエクスプレス「つくば駅」 A3出口 つくばセンターバスターミナルより乗車 筑波大学循環 右回り ・筑波大学中央・石下駅行きなど 筑波大学病院入口下車徒歩1分 バス10分 JR常磐線 取手~いわき 「土浦駅」 車20分• 029-853-3900.

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