パフューム ある 人殺し の 物語。 【映画】匂いがしてくる映画?「パフューム ある人殺しの物語」

『パフューム ある人殺しの物語 [DVD]』のレビュー (hhhtmcnerdさん)

パフューム ある 人殺し の 物語

ある探究者の物語…彼自身は生まれ落ちた瞬間から身に付けていた能力、類稀なるギフト「匂いを嗅ぎ分ける力」が欲するままに、より良い「匂い」を求めて彷徨い続けたに過ぎないが、一般的な人間達には到底理解不能な特異な行動であったに違いない。 冒頭、街へ彷徨いでた彼は嗅いだことのない匂いの坩堝だった街で百万の匂いを嗅ぎ、突如香しい魅力的な匂いに魅了されてしまう。 その後の行動で彼は意図せずして初めて人を殺めてしまうことになるが、呵責や罪悪感よりも死んだ者は匂いを発しないと言うことに気付かされ、愕然としてしまう…ここの一連のシーンは何か飛び抜け過ぎた才能を持つ者がある種、ゾーンにいる状態みたいに見える。 そしてここから彼は、「匂いの保存」と言う究極の探究に堕ちていく…ここまででもゾクゾクしながら観てるのにここからも社会的には何もない彼の処世術、彼のサバイバルから目が離せない。 嗚呼、「自分は楽園にいる」これがキーになっていくんだな〜彼が初めて香水を調合する場面の素晴らしいこと…自分の願いを叶えるために、自分の居場所を掴み取る野心に燃える。 そして水を得た魚の如く広い海を思うままに泳ぐ… 夢を見て、起こしにきた師に対して懇願する時のその顔…ここだけで大満足です(笑)その切羽詰まったような赤子のように困った顔…良いですねぇ 人の匂いを抽出して留め置くこと。 自身の究極の願い…それが叶わないと分かって心労で死をさまようなんて…そこまでの願いや想いを僕も持って見たい… 山中での彼の気づき…そこは新鮮な驚きがある。 匂い…それが人ひとりの固有の個性で有るってこと。 匂いがないってことは存在しないことと同義で有るってこと…これって宗教的なものを全く感じない一つの真理ではなかろうか… ここから彼は自身の欲望により従順になっていく訳だけど、観ていて悪いことをしているように全く見えない。 そう感じない。 ただただ純粋に求める道を歩み進めている。 それだけ…でもそれは、彼の世界においてであって一般社会から程遠い現実だった。 現代ならここまで純粋に何かを追い求めようとしても日々の暮らしの糧を得る作業に忙殺されてしまうので、こうはいかないんだろうな。 18世期だもの…現代人からは考えられないような不便な暮らし、何もないが当たり前の暮らしだからこそ、全てを注ぎ込んで出来ることもあるようなそんな気持ちにもなるなぁ〜この主人公は紙一重のその境界線を向こう側に超えてしまっているんだろうな… アランリックマン、こんなとこに出たのかぁ(笑)前見た時は気付かなかったよ。 と言うより知らなかったかな(笑) 十二人の女性を原材料に究極の香水が出来上がった。 これまでの弱弱さとはかけ離れた、その自信に溢れた力強さを湛えるその表情…素晴らしいです。 踊っている彼女を見つめる彼の目に、狂気が宿っていますねぇ〜もう昔のまだ何もなかった彼じゃないんですね。 自分の願いを叶えた自信溢れるその表情もスゴイ良いですね。 こうやって見ていくと人殺しもある意味で大衆娯楽なんですね。 万に及ぶ群衆が歓喜に咽ぶその香りとは… 香りだけで人々が神を信じ、互いに慈しみ合い、愛し合う… 一体どんな香りなんでしょうか? そして彼はその中心で涙する…映像を見ていると一番最初に出て来た、初めて彼を魅了した香りを放つ彼女との睦み合いのような夢想…彼はたくさんの女性を殺めてまで求め続けた夢を手に入れた。 それを思い返して罪悪感を抱いたのか…あの時、彼女が受け入れてくれてさえいればこうはならなかった…と言う懺悔か…ここは観ている側も想いが交錯するシーンですねぇ〜それに怒りに震える父親の姿、憤激する怒りも彼に近づくほどに迷い、魅了されて隷属してしまった。 彼にもこの父親の気持ちが伝わっていただろう…父親に抱き竦められたまま目を閉じて身を任せる姿が痛ましいように感じます。 きっと悟ってしまったんでしょうね…ラストも然りです。 この世はもう自分のいるべき世界じゃないってことなんだろうと思います。 ほんと素晴らしい作品すぎて…感無量です。 レビュー投稿日 2020年6月7日 読了日 2020年6月7日 本棚登録日 2020年6月7日.

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映画「パフューム ある人殺しの物語」あらすじ結末ネタバレ・感想

パフューム ある 人殺し の 物語

パフュームある人殺しの物語のネタバレあらすじ 【起】 - パフュームある人殺しの物語のあらすじ1 18世紀のフランスのパリでは悪臭が漂っていました。 特に魚市場では悪臭が強く、そこで働く女性は一人の男の子を屋台の下で産みます。 女性は放置していたことが民衆にバレて吊るし刑にされて死亡します。 5歳に成長したグルヌイユは喋りませんでした。 その代わり、生まれ持った才能である異常な嗅覚で様々な匂いを感じていました。 孤児院の子供達は彼を気味悪がります。 13歳になったグルヌイユをマダム・ガイヤールは厄介払いとして、革なめしの職人に売り飛ばします。 その直後、マダム・ガイヤールは売った金を奪われて殺されます。 皮なめし職人の寿命は5年と言われていました。 しかし、この先にあるものを夢見て必死に働くグルヌイユでした。 ついに耐え抜いたグルヌイユは親方から呼ばれます。 町へと革を売りに行く仕事につけます。 グルヌイユは町に到着して様々な匂いを嗅いで喜びます。 親方をほっといて、果物を売っている良い香りのする女性の後をつけます。 近づいて女性の匂いを嗅ぐと怖がられて逃げられます。 その後、グルヌイユは町の香水店で「愛と精霊」という香水をつけている金持ちの女性達を目にします。 【承】 - パフュームある人殺しの物語のあらすじ2 先ほど逃げられた女性を匂いで見つけたグルヌイユは後ろから接近します。 気づかれて騒がれそうになったので口を塞ぎます。 女性は死んでしまいます。 彼女の服を破って匂いを嗅ぎます。 この匂いを永遠に保存できないか知りたいグルヌイユでした。 戻ってきたグルヌイユは親方に怒られます。 老舗の香水店の店主バルディーニは良い香水ができなくて客が来ませんでした。 愛と精霊を買ってきて成分を確かめようとしますが、うまくいきませんでした。 時折崩れそうになる店と家でした。 グルヌイユはバルディーニに革を届けに行きます。 地下に運んでいると多くの香料を目にします。 バルディーニに付着している愛と精霊の匂いから、革につけるのか聞きます。 愛と精霊の成分が何か分かるグルヌイユは試しに作らせてもらいます。 見事に作り出して、次は愛と精霊以上の香水を作ります。 働かせてほしいと頼みますが、バルディーニは少し考えさせてくれと言います。 グルヌイユの作った香水は素晴らしくて、バルディーニは親方からグルヌイユを買うことにします。 儲けた親方は酒を飲んで酔っ払いますが、海に落ちて死亡します。 バルディーニはグルヌイユが制作する香水で大儲けします。 グルヌイユはいくらでも制作する代わりに、匂いを保存する方法を教えてほしいと頼みます。 バルディーニ直伝の方法では銅やガラス、生き物の匂いは保存できませんでした。 ショックで倒れたグルヌイユは寝込みます。 【転】 - パフュームある人殺しの物語のあらすじ3 医者では治せず、グルヌイユは他に保存する方法はないか聞いてきます。 グラースなら香水について学べるから、あるかもしれないとバルディーニは話します。 1週間して元気になったグルヌイユは、グラースで働くための証明書を書いてほしいとバルディーニに頼みます。 バルディーニは代わりに100の香水の作り方を書き残してほしいと言います。 グルヌイユは旅立ち、バルディーニはこれで安泰できると安心して眠ります。 しかし、家が崩れてバルディーニ夫妻は二度と目を覚ますことはありませんでした。 歩いてグラースに向かう途中、山の中で洞窟を見つけます。 そこでは匂いがほとんど無く、グルヌイユは安心して眠ります。 しばらく洞窟で暮らして、彼は自分に体臭がないことに気づきます。 死ぬまでに何かを残したいと考えるようになり、洞窟を去ってグラースに向かいます。 道中、ローラという美しい女性からの匂いに、昔絞め殺してしまった女性を思い出すグルヌイユでした。 グラースで働き始めたグルヌイユは、その才能をマダムに褒められます。 マダムの夫はグルヌイユを嫌っていました。 グルヌイユはそこで習った保存方法で、若い女性を殺して試します。 見つかりそうになりますが、何とか誤魔化せます。 しかし、匂いは保存できませんでした。 次に娼婦を金で買って、動物の油を塗ります。 刃物で油を取ろうとすると娼婦に反抗されます。 娼婦を殺して油を取り、煮詰めて香水が出来上がります。 【結】 - パフュームある人殺しの物語のあらすじ4 それからグルヌイユは次々と女性を襲っては香水を作り上げていきます。 13個の瓶のうち、12個まで完成します。 最後の一つはローラで作ろうと考えています。 以前、バルディーニから古代エジプトの伝説の香水の話しを聞いていました。 その香水は何千年も経ってから嗅がれたにもかかわらず、人々を魅了して愛されているかのように錯覚したそうです。 その香水は12個までは成分が分かっていましたが、残りの一つは解明されていませんでした。 町では異常な殺人鬼に恐怖していました。 別の犯人を殺人鬼にして警察は一件落着を思わせます。 しかし、ローラの父のリシは殺人鬼はまだいて、ローラを狙っていることに気づいていました。 リシはローラを連れて町から逃げます。 明日フェリーに乗るため、海沿いの宿に泊まります。 しかし、嗅覚で追ってきたグルヌイユによってローラは殺されます。 香水が完成したグルヌイユは捕まります。 観衆の前で判決されて、翌日実刑が行われます。 完成した香水をつけたグルヌイユは観衆の前に姿を現します。 その匂いを嗅いだ観衆達すべてが彼を無実だと思い、周りの人達を愛し始めます。 リシもそうなって、グルヌイユが自分の息子であると言います。 しばらくして目を覚ました観衆達。 もう一度事件を捜査することになって、グルヌイユの働いていた場所から女性達の衣類や髪が出てきたことから、マダムの夫が逮捕されます。 吊るし刑にされて事件は一件落着になります。 グルヌイユは世界を支配できる香水を手に入れましたが、生まれた場所であるパリの魚市場に向かいます。 そこで自ら香水を被ります。 その匂いに町人が彼を天使だと思って、跡形もなく食べ尽くします。 香水の瓶に残っていた一滴が零れ落ちてエンディングです。 この映画の見所は18世紀のフランスを見事に描いている映像の数々です。 バルディーニのお店やライバル店の中に飾られた品々、町の風景や登場人物達の衣装など18世紀のフランスを思わせてくれる映像が素晴らしいです。 また、類稀な嗅覚を持つグルヌイユの才能と狂気の姿を官能的に描いているのも素晴らしいです。 彼が匂い始めると、その匂いに向かって走っていくカメラワークが彼の嗅覚の鋭さを物語っているかのように捉えれます。 そしてグルヌイユの姿と一緒に入るナレーションが、官能的な映像を引き立てています。 その描き方によって、彼がどれだけ普通の人とは違う才能と考えを持っているかを伝えてくれます。 最後まで見終わって、全ての場面が印象的で惹きこまれ続けた作品です。 これほどの映画を作った人達の感性と努力に感服しました。 文句なしの作品です。

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パフューム ある人殺しの物語のレビュー・感想・評価

パフューム ある 人殺し の 物語

日本未公開の「プリンセス・アンド・ウォリアー」で才覚を発揮したトム・ティクバ監督のベストセラー小説の映画化。 18世紀のフランスが舞台でも、主要スタッフにドイツ人が多いためか、フランスの香りよりドイツ・グロテスク美学の色彩が強い。 サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル演奏の音楽が贅沢。 衣装デザインと美術は素晴らしい。 映画作品としては、俳優の演技含め独自の世界観に浸ることが出来なかった。 思い切って香りのみに色を染めて、それ以外をモノクロ映像に近い抑えた画質にしたらと思ったが。 この題材なら映画よりもむしろ、舞台のオペラなら成立するかもしれない。 この世のものとは思えぬ、まさに究極の香りに包まれた観客は、身も蕩け恍惚と化し、深い理解と同情を主人公に抱くであろう。 前々から気にはなっていた「パフューム〜」を鑑賞…ベン・ウィショーが素晴らしかった! 超人的な嗅覚の持ち主、グルヌイユ ベン・ウィショー。 フェロモンに誘われるがままにユラユラと群がる蛾を想像した。 初めて この上なく心地よい香りを放つ女性と出会ったが、彼の中の予期せぬ出来事により、女性を誤って殺してしまったことで、その香りを再現すべく 次々と女性を殺めていくが、その姿に余り狂気を感じなかったのは、グルヌイユの無垢な存在故なのか…。 彼を食い物にした人間は、ことごとく命を落としていったけれど…一体彼は何者だったのだろう…。 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved. 「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」 C 2018 Danger House Holding Co. , LLC. All rights reserved. 「ANNA アナ」 C 2019 SUMMIT ENTERTAINMENT,LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 「ハリエット」 C 2019 Focus Features LLC.

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