慢性 骨髄 性 白血病 予後。 ホーム|造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版|一般社団法人 日本血液学会

白血病の予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

慢性 骨髄 性 白血病 予後

治療効果の定義(表1)を用いて、表2の治療効果判定基準に従い、所定の時期の達成度により治療方針を決定する 1。 TKIに不耐容の場合には別のTKIに変更する。 分子遺伝学的完全寛解を達成した患者は将来イマチニブを中止できる可能性があるが、安全な中止基準はまだ定まっていない。 同種造血幹細胞移植の適応はT315I変異あり、初発時急性転化期、反応不良の移行期、TKI投与中の病期進行、2種類のTKIに抵抗性もしくは不耐容の慢性期の患者に限られる。 死因は全例、移植関連死であった。 移行期・急性転化期CML(診断時)の予後に関しては、小児では患者数が少ないため明確なデータはないが、2011年のJPLSG による全国調査では、移行期は11例中10例の生存、急性転化期は17例中12例の生存を認めた(未発表)。 文献 1 Baccarani M, et al. European LeukemiaNet recommendations for the management of chronic myeloid leukemia. Blood 122: 872-84, 2013. 2 谷澤昭彦、遠野千佳子、伊藤正樹、嶋晴子、渡辺輝浩、黒澤秀光、湯坐有希、堀田紀子、村松秀城、岡田雅彦、加藤剛二、齋藤明子、足立壮一、堀部敬三、嶋田博之、日本小児白血病リンパ腫研究グループ JPLSG CML委員会.小児慢性期CMLにおけるイマチニブによる治療成績 JPLSG CML11疫学調査報告.日本小児血液・がん学会学術集会・日本小児がん看護学会・公益財団法人がんの子どもを守る会公開シンポジウムプログラム総会号55回・11回・18回 Page232 2013. 11 3 Millot F, et al. Imatinib Is Effective in Children With Previously Untreated Chronic Myelogenous Leukemia in Early Chronic Phase: Results of the French National Phase IV Trial. J Clin Oncol 29:2827-32, 2011.

次の

慢性白血病になると余命はどのくらい?

慢性 骨髄 性 白血病 予後

慢性期と診断された場合は、分子標的薬のイマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブのいずれかを選択します。 イマチニブは最初に登場した分子標的薬で、長期間内服した場合の効果や安全性に関するデータが十分に蓄積されています。 ニロチニブやダサチニブは、イマチニブの後に登場した分子標的薬で、イマチニブに比べて白血病細胞の量を速く減らすことができます。 これら3種類の薬剤のいずれかがもっとも優れているわけではなく、薬剤により内服方法や有害事象 内服に伴う副作用 が異なるため、持病や生活様式に応じて、自分に合った薬を選択することが重要です。 また分子標的薬を開始した後は、確実に内服を続けることが非常に重要です。 薬物療法として、分子標的薬単独ないし、分子標的薬と化学療法(細胞障害性抗がん剤)を併用する治療を行います。 化学療法では急性白血病の治療と同様の薬剤を使用することが多くあります。 治療により慢性期に戻った場合でも、効果の持続期間が短いと考えられるため、年齢や体の全身的な状態に問題がなく、骨髄提供者(ドナー)が確保できれば、同種造血幹細胞移植を行います。 移植ができない場合には、分子標的薬などの薬物療法を継続します。 薬物療法でも治療効果が得られない場合などには、ヒドロキシカルバミドなどの副作用の比較的軽い細胞障害性抗がん剤を使用して白血球数をコントロールすることで、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の維持を目指す治療が主体になります。 一般に血液のがんでは、症状や検査結果でがん細胞を確認できなくなった状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。 寛解となっても、体内にはがん細胞が残っており、治療を継続しなければ再発するため、完治(完全に治った状態)とは異なりますが、この寛解の状態を得ることが、治療の第一目標となります。 慢性骨髄性白血病では、寛解のかわりに奏効(そうこう)という指標が用いられ、検査の方法や効果の程度により血液学的奏効(HR)、細胞遺伝学的奏効(CyR)、分子遺伝学的奏効(MR)などと評価されます。 慢性期の場合には、分子標的薬開始後3カ月、6カ月、12カ月の時点で奏効の程度を評価して、治療効果が十分であるかどうか判断することが一般的です。 1)血液学的奏効(HR:hematologic response) 初回治療では、イマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブのいずれかを選択します。 治療効果が良好な場合は投与を続けます。 分子標的薬は内服する薬であり、病状や合併症、年齢などを考慮し、問題がなければ外来で治療することが一般的です。 BCR-ABLタンパク質を標的とする分子標的薬は効果がみられることが多く、病状を抑えることが可能です。 しかし、薬を飲み忘れると効果が弱まるため、飲み忘れないよう注意が必要です。 現時点では、この分子標的治療は生涯にわたって継続する必要があるとされています。 ただし、分子遺伝学的完全奏効のような高い治療効果が得られ、一定期間以上維持している患者さんを対象として、分子標的治療を中止する臨床試験が行われており、治療を中止できる可能性も期待されています。 造血幹細胞移植とは、大量の化学療法や全身への放射線治療などからなる移植前処置を行った後に、骨髄機能を回復させるため事前に採取した造血幹細胞を投与する治療です。 慢性骨髄性白血病では、他の人(ドナー)の造血幹細胞を移植する同種造血幹細胞移植により治癒(ちゆ)が期待できる場合もあります。 移植によって、ドナー由来の血液細胞が、免疫作用により白血病細胞を排除することを期待します(この作用のことを移植片対白血病効果[graft versus leukemia effect] と呼ぶことがあります)。 分子標的治療の効果がなく慢性期から移行期・急性転化期に進行した場合や、初発で移行期・急性転化期にある患者さんの場合、全身状態や年齢、ドナーが見つかるかなどを考慮して移植ができるかを検討します。 移植を実施する場合に使用する造血幹細胞の種類は、骨髄、末梢血、臍帯血(さいたいけつ)などがあります。 また年齢に応じて、前処置の強度を調節することがあります 骨髄非破壊的移植。 6.支持療法 治療によって、がん細胞が正常な細胞に占める割合がある基準を下まわった場合に、寛解として治療効果があったとみなすことがあります。 治療の効果により寛解あるいは治癒と判断された後でも、再びがんが出現することがあり、再発、再燃といいます。 慢性骨髄性白血病では、当初有効であった分子標的薬の治療効果が失われた場合や、治療中に移行期や急性転化期へ進行した場合に増悪(ぞうあく)とみなされます。 その際は、患者さんの状況に応じた治療方針が検討され、分子標的薬の変更や、細胞障害性抗がん剤による治療が行われます。 移行期や急性転化期に進行した場合でも、これらの治療により再び慢性期を得られることがあります。 また、移植により再び寛解が得られることもあります。 なお、移植後の再発の場合は、造血幹細胞を提供したドナーのリンパ球を投与するドナーリンパ球輸注(DLI)を行う場合もあります。 治療効果が得られない場合は、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を維持しながら病気と付き合っていくことを目指した治療を行うことになります。

次の

白血病の予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

慢性 骨髄 性 白血病 予後

慢性期と診断された場合は、分子標的薬のイマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブのいずれかを選択します。 イマチニブは最初に登場した分子標的薬で、長期間内服した場合の効果や安全性に関するデータが十分に蓄積されています。 ニロチニブやダサチニブは、イマチニブの後に登場した分子標的薬で、イマチニブに比べて白血病細胞の量を速く減らすことができます。 これら3種類の薬剤のいずれかがもっとも優れているわけではなく、薬剤により内服方法や有害事象 内服に伴う副作用 が異なるため、持病や生活様式に応じて、自分に合った薬を選択することが重要です。 また分子標的薬を開始した後は、確実に内服を続けることが非常に重要です。 薬物療法として、分子標的薬単独ないし、分子標的薬と化学療法(細胞障害性抗がん剤)を併用する治療を行います。 化学療法では急性白血病の治療と同様の薬剤を使用することが多くあります。 治療により慢性期に戻った場合でも、効果の持続期間が短いと考えられるため、年齢や体の全身的な状態に問題がなく、骨髄提供者(ドナー)が確保できれば、同種造血幹細胞移植を行います。 移植ができない場合には、分子標的薬などの薬物療法を継続します。 薬物療法でも治療効果が得られない場合などには、ヒドロキシカルバミドなどの副作用の比較的軽い細胞障害性抗がん剤を使用して白血球数をコントロールすることで、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の維持を目指す治療が主体になります。 一般に血液のがんでは、症状や検査結果でがん細胞を確認できなくなった状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。 寛解となっても、体内にはがん細胞が残っており、治療を継続しなければ再発するため、完治(完全に治った状態)とは異なりますが、この寛解の状態を得ることが、治療の第一目標となります。 慢性骨髄性白血病では、寛解のかわりに奏効(そうこう)という指標が用いられ、検査の方法や効果の程度により血液学的奏効(HR)、細胞遺伝学的奏効(CyR)、分子遺伝学的奏効(MR)などと評価されます。 慢性期の場合には、分子標的薬開始後3カ月、6カ月、12カ月の時点で奏効の程度を評価して、治療効果が十分であるかどうか判断することが一般的です。 1)血液学的奏効(HR:hematologic response) 初回治療では、イマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブのいずれかを選択します。 治療効果が良好な場合は投与を続けます。 分子標的薬は内服する薬であり、病状や合併症、年齢などを考慮し、問題がなければ外来で治療することが一般的です。 BCR-ABLタンパク質を標的とする分子標的薬は効果がみられることが多く、病状を抑えることが可能です。 しかし、薬を飲み忘れると効果が弱まるため、飲み忘れないよう注意が必要です。 現時点では、この分子標的治療は生涯にわたって継続する必要があるとされています。 ただし、分子遺伝学的完全奏効のような高い治療効果が得られ、一定期間以上維持している患者さんを対象として、分子標的治療を中止する臨床試験が行われており、治療を中止できる可能性も期待されています。 造血幹細胞移植とは、大量の化学療法や全身への放射線治療などからなる移植前処置を行った後に、骨髄機能を回復させるため事前に採取した造血幹細胞を投与する治療です。 慢性骨髄性白血病では、他の人(ドナー)の造血幹細胞を移植する同種造血幹細胞移植により治癒(ちゆ)が期待できる場合もあります。 移植によって、ドナー由来の血液細胞が、免疫作用により白血病細胞を排除することを期待します(この作用のことを移植片対白血病効果[graft versus leukemia effect] と呼ぶことがあります)。 分子標的治療の効果がなく慢性期から移行期・急性転化期に進行した場合や、初発で移行期・急性転化期にある患者さんの場合、全身状態や年齢、ドナーが見つかるかなどを考慮して移植ができるかを検討します。 移植を実施する場合に使用する造血幹細胞の種類は、骨髄、末梢血、臍帯血(さいたいけつ)などがあります。 また年齢に応じて、前処置の強度を調節することがあります 骨髄非破壊的移植。 6.支持療法 治療によって、がん細胞が正常な細胞に占める割合がある基準を下まわった場合に、寛解として治療効果があったとみなすことがあります。 治療の効果により寛解あるいは治癒と判断された後でも、再びがんが出現することがあり、再発、再燃といいます。 慢性骨髄性白血病では、当初有効であった分子標的薬の治療効果が失われた場合や、治療中に移行期や急性転化期へ進行した場合に増悪(ぞうあく)とみなされます。 その際は、患者さんの状況に応じた治療方針が検討され、分子標的薬の変更や、細胞障害性抗がん剤による治療が行われます。 移行期や急性転化期に進行した場合でも、これらの治療により再び慢性期を得られることがあります。 また、移植により再び寛解が得られることもあります。 なお、移植後の再発の場合は、造血幹細胞を提供したドナーのリンパ球を投与するドナーリンパ球輸注(DLI)を行う場合もあります。 治療効果が得られない場合は、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を維持しながら病気と付き合っていくことを目指した治療を行うことになります。

次の