炭酸 水 利尿 作用。 読むだけで基本バッチリ!利尿薬の種類・効果の分類まとめ☆

水と炭酸水どちらが痩せるのか【1か月検証】衝撃の結果!?

炭酸 水 利尿 作用

それもただの水ではなく塩が溶けた水である。 この食塩水の濃さと量が常に一定に保たれること(恒常性維持)により体の代謝活動は維持され、血液量・血圧も保たれている。 しかし、 (図1)に示すように、我々は生きるためにさまざまな食物を摂り、また水分を摂っている。 塩分の多い食事を摂ることもあれば、逆に、カリウムの多い果物が中心の食事など日々異なり、ビールや清涼飲料水をガブ飲みすることもある。 このように日々刻々口から入ってくる水と塩分は大きく変動しているにもかかわらず、体液の濃さと量は一定に保たれている。 ここで決定的な役割を果たしているのが腎臓である。 腎臓は体液の濃さと量を体内のセンサーで感知し、その値に応じて尿への排泄量を変化させて体液の恒常性を維持している。 偉大な臓器である。 (図1) 図1:腎臓が支える体液恒常性維持。 変動する口からの摂取に対して腎臓は尿量や排泄される溶質の含量を変えている。 これによって体内の環境は一定に保たれている。 その機能の一端を知るために体の水の出納を見てみよう。 (図2)に示すように、体に入ってくる水の量は、食物中の水800ml、食物の栄養素がエネルギーに変わり最終産物として水とCO2になる時の水250ml、そしてお茶などの飲料水500~1500mLである。 飲料水の摂取量が時間、日によって大きく変わるが、それに対応して腎臓で尿量を変化させ、体液量を一定に保っている。 水だけではなく電解質においてもこのような腎臓での自動調節のメカニズムが働いている。 (図2) 図2:健常人での一般的な水の出納。 1日あたりの動きをまとめた。 入ってくる水の量は食物・水の摂取で変わってくるが、それに応じて尿量も変化して出納のバランスは常に保たれている。 では腎臓の自動調節のメカニズムが狂ったらどうなるか? 水の排泄が障害されると、水は体内に多目になりナトリウムは薄められ低ナトリウム血症になる。 肺腫瘍などで認められるSIADHが有名である。 ナトリウムの排泄が少な目になると体液量が増えて高血圧になる。 水とナトリウムの排泄が減ると体液量が著しく増加してうっ血性心不全や腹水などの浮腫状態になる。 ここで登場するのが利尿薬である。 ナトリウム、水の腎での排泄を増加させ体液の増加を防ぐ、あるいは溜まった体液を排泄させることが目的である。 以下に利尿薬の効くメカニズムを腎生理の視点から見てみよう。 (図3) 図3:ネフロンセグメントの主要な機能。 各々のネフロンセグメントに固有の機能があり、それは固有の膜輸送体を介して行われている。 腎臓の構成単位はネフロンと呼ばれ、糸球体とそれに連なる尿細管から成っている (図3)。 このネフロンが1つの腎臓に約100万個存在し働いている。 糸球体では毛細管係蹄から原尿が限外濾過され、この量は1日150Lに及ぶ。 5Lである。 無駄なことをしているように見えるが、これによって大きな調節能が生み出されていると考えられている。 大まかにネフロンセグメントの主要機能としては、近位尿細管では糸球体濾過された水と溶質のほぼ大部分が再吸収される。 特に重炭酸イオン(HCO 3 -)、糖、アミノ酸はほぼ完璧に再吸収される。 またこの部で薬物のような有機塩の分泌が行われている。 Henleループは下行脚と上行脚に分けられ、下行脚では水とNaClの受動的再吸収が行われ、上行脚では水透過性が低いのにもかかわらずNaClの再吸収が能動的に行われるので、原尿はここでは低張となる。 Henleループ上行脚が希釈セグメントと呼ばれる理由である。 この部分でのNaCl再吸収が腎髄質の高浸透圧形成に本質的に大切である。 遠位尿細管と呼ばれる部分は解剖学的にはさらに、遠位曲尿細管、接合尿細管、皮質部集合管の一部に分けられるが、一括して遠位尿細管とするのが簡便である。 ここでNaClが再吸収され、水も再吸収されて低張だった尿細管液が等張に戻る。 従ってここでの水再吸収は比較的多く糸球体濾過の5-10%である。 集合管では水再吸収が行われ、体液浸透圧に応じた尿濃縮が行われる最も大切な部位である。 腎動脈は腎内で分岐して多数の輸入細動脈へ分かれ、糸球体となる。 糸球体では濾過が行われる糸球体毛細血管を形成し、その後に輸出細動脈となって糸球体から出て行く。 毛細血管の後にさらに細動脈となることがユニークであり、この2つの細動脈の血管抵抗が糸球体濾過(GFR)の調節に大きく働いている。 輸入動脈の血管抵抗が上昇すれば、糸球体毛細血管圧は低下し、濾過圧も低下してGFRも低下する。 逆に輸入動脈の血管抵抗が低下すれば、糸球体血管圧は上昇し、濾過圧も上昇してGFRも上昇する。 輸出細動脈の影響は逆であり、収縮でGFRを増加させ、拡張でGFRを低下させる。 この部に働くのがhANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)である。 30数年前に心房から見つかった28個のアミノ酸から成るペプチドで、名前の通りにナトリウム利尿作用があり、わが国ではうっ血性の急性心不全患者に頻用されている。 血管平滑筋に作用して細胞内のcGMPを増加させ血管拡張作用を示す。 hANPは腎臓の輸入細動脈を拡張させ、輸出細動脈を収縮させることによってGFRを増やし、結果としてナトリウム利尿をもたらす。 hANPは糸球体以外にも集合管に働いて水とナトリウムの排泄を増やしたり、RAA系(レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系)を抑制することも知られており、複合的にナトリウム利尿を起こす。 (図5) 図5:近位尿細管での重炭酸イオン(HCO 3 -)の再吸収。 アセタゾラミドは炭酸脱水素酵素(carbonic anhydrase)を阻害して重炭酸イオンの再吸収を抑制する。 細胞外液の主要な緩衝系である重炭酸イオンHCO 3 -は糸球体で濾過され、そのほぼ全てが近位尿細管で再吸収される。 この一連の反応により、管腔内から血液側間質へ重炭酸イオンが再吸収されたことになる。 アセタゾラミドはこの炭酸脱水酵素(水+CO 2ガスと炭酸の双方向の変換促進)を阻害し、重炭酸イオンの再吸収を抑制する。 実際にはNaHCO 3が尿に漏れてくるのでナトリウム利尿となるが、利尿薬としての効力は弱い。 眼房水産生を抑制する目的で緑内障に使用されることが多い。 この薬の作用の当然の帰結として、尿中へのHCO 3 -喪失による高クロール血症性の代謝性アシドーシスの副作用がある。 この特質を利用して、本剤を高山病の予防薬(治療薬)として使うことがある。 本剤服用で生じる代謝性アシドーシスによって呼吸中枢を刺激し過呼吸を起こさせ、酸素不足を補う目的である。 理には適っているがナトリウム喪失による脱水に陥る危険性も考慮する必要がある。 Henleループの上行脚ではNaClが能動的(エネルギーを消費して)に再吸収され、管腔内から血管側間質に汲み出されたNaClが髄質に溜まって髄質の高浸透圧が形成される。 従ってこのNaCl再吸収は尿濃縮に必要不可欠な存在である。 Henleループでは糸球体濾過されたナトリウムの約30%と大きな量が再吸収されている。 (図6)に示すように、管腔膜のNaK2Cl共輸送体(NKCC2)と側底膜のNa, K ATPaseポンプがナトリウムの再吸収に働いている。 ループ利尿薬(フロセミドが代表的)はこのNKCC2の作用をブロックし、即効性の強力な利尿効果を示すので臨床で頻用されている。 当然、尿濃縮力も抑制されるので、水も排泄されて低Na血症にはなりづらい。 カリウムも尿中によく排泄され、低K血症になる。 体液量は減少するのでRAA系は強力に活性化され、また代謝性アルカローシスにもなる。 (図6)に示すように、遠位尿細管細胞では管腔膜にNaCl共輸送体(NCC)が存在しナトリウムの再吸収を担っている。 サイアザイドはこのNCCを阻害する利尿薬である。 遠位尿細管は糸球体濾過されたナトリウムの約7%を再吸収するが、この量の日々の再吸収が体液量、血圧の維持に大切である。 このことは、サイアザイドの低用量での優れた降圧効果によって証明されている。 遠位尿細管は皮質部に存在し、尿濃縮には関わらないので、水利尿は伴わない。 その結果、ナトリウムが水に比して多く失われるので、低Na血症になる頻度が高く、サイアザイド誘因性の低Na血症と呼ばれている。 K排泄は増加し低カリウム血症にもなる。 当然RAA系は活性化されており、また高カルシウム血症を認めることもある。 このポンプの働きによって細胞内のナトリウム濃度は低く、カリウム濃度は高くなる。 Naチャネルの分子実体はENaC(上皮型Naチャネル)であり、KチャネルはROMKとMaxi-Kチャネルである。 アルドステロンはこの主細胞に働いて、Na, K ATPaseポンプとENaC活性を増強してNa再吸収・K分泌を増やす。 抗アルドステロン薬はアルドステロン作用を抑えるのでNa利尿とK排泄低下を起こす。 アルドステロンはRAA系の下流に位置しているので、レニンから始まるその上流の何れかを抑えれば利尿薬になる。 その代表的なものを (図8)に示した。 レニン阻害薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬はいずれもNa利尿作用はあるが、その程度は弱く、むしろ降圧作用に優れており、現在降圧剤として臨床現場で頻用されている。 当然K排泄は減るので高カリウム血症になる危険性を有している。 (図9) 図9:ネフロンセグメントでの水の再吸収。 集合管での水再吸収が体内の水必要状況に応じて変化する。 集合管では水が再吸収され尿が濃縮される。 ネフロンでの水の再吸収を (図9)にまとめた。 糸球体では水は原尿として1日におよそ150Lが限外濾過される。 この大量の水の再吸収には、AQP1というアクアポリン水チャネルが働いている。 AQP1は尿細管上皮細胞の管腔膜と側底膜の両方に存在し、細胞を通過する水輸送が可能となっている。 AQP1は後述のAQP2と異なりバソプレシン感受性ではない。 腎髄質部で折り返し、皮質へ戻っていくHenleループ上行脚は水の透過性が小さく、それにも関わらずNaClの再吸収は行われる。 従って皮質の遠位尿細管に達する時は内腔の液は低張になる。 遠位尿細管では低張の尿細管液が等張になるまで水が再吸収されるので、ここでの水再吸収は糸球体濾過量の5~10%であり、AQP2を介している。 最後に集合管が皮質から髄質の乳頭開口部まで走行しており、体の水バランスの状況に応じて集合管の水透過性が変化して、水が再吸収され、尿濃縮される。 この集合管の水透過性を調節しているのが抗利尿ホルモン ADH のバソプレシンである。 バソプレシンが低値では、集合管は水に対して不透過性となり、尿は低張(50 mOsm位)になる。 逆にバソプレシンが存在すると集合管の水透過性は高くなり、水は再吸収され尿は濃縮される。 集合管での水の再吸収量は糸球体濾過の1~15%であり、最終的に尿として出てくるのは通常状態で約1%、すなわち1日1. 5L位である。 集合管がバソプレシンに反応して水透過性を変化できるのはAQP2の管腔膜上の量を変えるためである(後述)。 またAQP3とAQP4も集合管の側底膜に存在し水再吸収に働いているが、調節性は乏しい。 もう少し詳しく眺めると、集合管主細胞の管腔膜とその直下の細胞内小胞膜上にAQP2水チャネルが存在し、側底膜にはAQP3とAQP4が存在する (図10)。 血液浸透圧が上昇すると視床下部の浸透圧受容体により感知され、その情報に基づき下垂体後葉からバソプレシンが分泌される。 このバソプレシンは主細胞の側底膜に存在する2型バソプレシンが受容体V2Rに結合する。 するとG蛋白を介してアデニル酸シクラーゼが活性化され、細胞内のcAMPが増加し、プロテインキナーゼAが活性化される。 プロテインキナーゼAは細胞内の多くの蛋白質のリン酸化を行うが、AQP2もリン酸化される。 このAQP2のリン酸化が引き金になって、リン酸化AQP2を乗せた細胞内小胞が管腔膜へ移動し癒合する。 その結果、管腔膜上のAQP2の数が増加し水透過性は著しく亢進する(数十倍)。 この反応はバソプレシン刺激から30秒以内に認められる素早いものである。 またバソプレシン刺激が無くなると、AQP2を含む管腔膜は細胞内に取り込まれる(エンドサイトーシス)。 このようにしてバソプレシンに応じてAQP2が細胞内と管腔膜を行き来する(トラフィッキング)ことにより、管腔膜の水透過性が調節され、水は浸透圧勾配に従って集合管細胞を通過し再吸収される。 (図10) 図10:腎集合管細胞での水輸送。 バソプレシン(AVP)は2型受容体(V2R)に結合し、以降のシグナル伝達系を活性化させ、管腔膜上のAQP2の数を増加させる。 トルバプタンはV2RへのAVPの結合を競合的に阻害する(Miyazaki, T. et al. : Cardiovasc. Drug Rev. , 25, 1, 2007)。 最近経口摂取が可能なV2R受容体拮抗薬が我が国で開発され、vaptan(バプタン)と総称されている。 この薬によってV2R以降の刺激伝達が無くなり、AQP2の管腔膜上の発現量も低下して、尿濃縮は強力に抑えられる (図10)。 V2Rに選択性の高いものが水利尿剤として浮腫改善目的で使用されている。 代表的なのが、トルバプタンバプタンであり、従来の利尿剤と異なり、Na利尿と切り離されて水利尿が主体である点が特徴である。 図11、12に犬でのトルバプタンとフロセミドの比較データ(Matsuzaki et al, 2007)を示すが、トルバプタンでは低張尿が出るが、Naの排泄増加は認められていない。 従ってRAA系はトルバプタンではほとんど刺激されず、著明に刺激されるフロセミドと好対照である。 トルバプタンの水利尿効果は長期に渡って持続するのでうっ血性心不全、腹水を伴う肝硬変患者で比較的長期に使用されている。

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炭酸水を飲むメリットとは?デメリットはあるの?

炭酸 水 利尿 作用

炭酸リチウム錠は、1980年に発売された気分安定薬リーマスのジェネリックです。 リーマス自体が安価なお薬ですが、さらに5~6割安くなっています。 気分安定薬には、大きく3つの効果があります。 気分を鎮める抗躁効果、気分を持ち上げる抗うつ効果、気分の波を少なくする再発予防効果になります。 気分の浮き沈みの波を小さくし、波が生じるのを少なくするお薬です。 炭酸リチウムは、電池などに使われている金属元素リチウムをお薬にしたものです。 リチウムは通常、ごく微量にしか体内には存在しません。 このため必須ミネラルですらないのですが、経験的にリチウムには気分安定作用があることがわかっています。 炭酸リチウムは3つの効果のすべてを持ち合わせていて、とくに気分の波を少なくする再発予防効果に優れているお薬です。 このため、双極性障害の治療薬としてファーストチョイスで使われることが多いお薬です。 ここでは、炭酸リチウム錠の効果と特徴について詳しくお伝えしていきます。 1.炭酸リチウムの効果と特徴 気分安定薬には、3つの効果が期待されています。 炭酸リチウムでの3つの効果の強さは以下のようになります。 抗躁効果(中程度)• 抗うつ効果(中程度)• 再発予防効果(強い) これを踏まえて、まずは炭酸リチウムの特徴をメリットとデメリットに分けてまとめたいと思います。 専門用語も出てきますが、後ほど詳しく説明していますので、わからないところは読み飛ばしてください。 1-1.炭酸リチウムのメリット• 再発予防効果に優れる• 抗躁効果が期待できる• 抗うつ効果も期待できる• 自殺予防効果がある• エビデンスが豊富• 薬価が安い 炭酸リチウムは3つの効果のすべてを持ち合わせているのが特徴的で、その中でも気分の波を少なくする再発予防効果に優れています。 維持期の再発予防治療としては、炭酸リチウムはすべてのガイドラインで第一選択にあげられています。 また、抗躁効果が期待できます。 炭酸リチウムの効果はゆっくりと出てくるので、軽躁状態の方で興奮が強くない方に向いています。 それだけでなく、抗うつ効果も認められます。 再発予防も見据えてじっくりと治療していける時には、炭酸リチウムはすべてに効果が期待できるお薬になります。 このため炭酸リチウムは、気分の波を小さくして、その波が起こるのを少なくしてくれるお薬といえます。 また、炭酸リチウムは唯一、自殺の予防効果がしっかりと示されているお薬です。 炭酸リチウムの穏やかな鎮静作用や再発予防効果が関係していると思われます。 双極性障害は非常に苦悩の大きな病気で自殺率も高いため、炭酸リチウムの自殺予防効果は重要です。 炭酸リチウムは古くからある薬なので、これまで多くの研究が積み重ねられてきました。 このため、エビデンスが豊富なお薬です。 また、薬価もとても安くなっています。 1-2.炭酸リチウムのデメリット• 効果がゆっくりあらわれる• リチウム中毒に注意が必要• 振戦(ふるえ)や頻尿が多い• 甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症になることがある• 催奇形性がある 炭酸リチウムのデメリットは、大きく2つあります。 効果がゆっくり• 安全性の低さ 炭酸リチウムは効果が出てくるのがゆっくりで、少なくとも1週間以上たってから認められます。 また、有効血中濃度まで使わなければ、効果がしっかりと認められません。 このため、時間がかかってしまいます。 じっくりと治療ができる時はよいのですが、すぐに何とかしない時には向きません。 炭酸リチウムは治療濃度と中毒濃度が近いお薬です。 炭酸リチウムを過量服薬してしまうと、ときに急性中毒で死に至ることもあります。 また、炭酸リチウムは腎臓で排泄されるお薬なので、腎臓の機能が低下するとリチウムが身体に少しずつたまっていきます。 このようになると、ジワジワと過量のリチウムが浸透して小脳にダメージを与えます。 このようなお薬のため、定期的に血中濃度を測りながら使っていきます。 腎臓に負担の大きいお薬である解熱鎮痛剤のロキソニンなどのNSAIDs、脱水を引き起こす利尿剤や降圧剤などは注意して使う必要があります。 腎機能が低下しやすい高齢者も注意が必要です。 炭酸リチウムの副作用として多いのは、手指の振戦(ふるえ)が多いです。 中毒濃度に近づくにつれてひどくなっていきますので、ふるえが認められた場合は炭酸リチウムの血中濃度を測る必要があります。 それ以外にも腎臓での濃縮力が低下して多尿になる方が多いです。 ときに甲状腺に影響して、甲状腺ホルモンの分泌を低下させてしまうことがあります。 甲状腺機能低下症は、抑うつ状態の原因にもなります。 また、カルシウム代謝のバランスをとっている副甲状腺ホルモンの分泌を増加させてしまうことがあります。 このため、年に1回は血液検査で甲状腺ホルモンとCa濃度をチェックする必要があります。 また、炭酸リチウムには催奇形性があります。 エブスタイン奇形という心臓の奇形が増加するという報告があります。 特に妊娠初期では炭酸リチウムは避けた方がよいでしょう。 炭酸リチウムの副作用について詳しく知りたい方は、 をお読みください。 2.炭酸リチウムの作用の仕組み(作用機序) 炭酸リチウムがどうして効果があるのか、はっきりと分かっていません。 経験的に効果があることが分かっています。 双極性障害は躁うつ病とも呼ばれ、気分の浮き沈みを繰り返す病気です。 何らかの脳の機能的な異常があると考えられていますが、どうしてこのような異常が引き起こされるのかは定かではありません。 炭酸リチウムには、以下の3つの効果があります。 気分を鎮める抗躁効果(中程度)• 気分を持ち上げる抗うつ効果(中程度)• 気分の波を少なくする再発予防効果(強い) つまり炭酸リチウムは、気分の浮き沈みの波を小さくし、波が生じるのを少なくするお薬といえます。 どうしてこのような効果があるのでしょうか?結論から申し上げると、正確な理由は分かっていません。 経験的に効果があることが分かっているのです。 炭酸リチウムの成分であるリチウムは、1817年に金属元素として見つけられました。 その後、気分の安定に効果があると言われてきたものにはリチウムが多量に含まれていることがわかり、1800年代の後半ごろから精神安定作用のあるリチウム入りの健康水なども販売されていました。 このように経験的に効果があることがわかっていましたが、医療の世界に取り入れられたのは1950年代になります。 1949年、動物実験で炭酸リチウムに鎮静作用があることが分かり、抗躁効果があることがわかりました。 これをうけて精神科治療に導入され、次第に抗うつ効果や再発予防効果がわかってきました。 炭酸リチウムがどうしてこのような効果があるのかは、現在でもわかっていません。 いくつか仮説があるのでご紹介していきます。 炭酸リチウムは他のお薬と違って、受容体に作用するわけではありません。 細胞膜にあるチャネルを通って細胞内に取り込まれて、直接作用すると考えられています。 炭酸リチウムはIMPase(イノシトールモノ脱リン酸化酵素)の働きをブロックすることで、イノシトール3リン酸による細胞内の情報伝達を邪魔します。 刺激がうまく細胞内で伝わらなくなるので、細胞での活動が低下します。 このようにして、脳細胞での興奮が静まり、抗躁効果が発揮されるのだろうと考えられています。 抗うつ効果や再発予防効果に対しては、炭酸リチウムの神経保護作用が関係していると考えられています。 炭酸リチウムではどのようにして神経保護作用が認められるかも分かっていません。 実際に炭酸リチウムによって、BDNF(脳由来神経栄養因子)やBcl-2(抗アポトーシス分子)といった神経保護に関係する物質の増加が報告されています。 3.炭酸リチウムの効果時間・血中濃度と使い方 炭酸リチウムは最高血中濃度到達時間が2. 6時間、半減期が18時間の気分安定薬です。 400~600mgから開始して、定期的に血中濃度を測りながら有効血中濃度まで使っていきます。 炭酸リチウムを服用すると、2. 6時間で血中濃度がピークになります。 そこから少しずつ薬が身体から抜けていき、18時間ほどで血中濃度が半分になります。 この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。 炭酸リチウムは作用時間はそこまで長くはないので、1日2~3回に分けて服用することが一般的です。 毎日服用していると、およそ5日で血中濃度が安定します。 このため、少なくとも1週間は様子をみながら効果をみていきます。 炭酸リチウムは治療域と中毒域が近いこともあり、血中濃度を測りながら用量を決めていきます。 炭酸リチウムは腎機能低下や脱水の影響をうけやすいので、患者さんごとに用量が異なります。 炭酸リチウムの開始用量は400~600mgとなることが多いです。 高齢者や腎機能低下が明らかな場合は、200~300mgから始めていくこともあります。 血中濃度を測定しながら、有効血中濃度となるように量を調整します。 有効血中濃度は0. 4~1. 抗躁効果を期待するときは高用量が必要で、1. 維持療法のときは、患者さんの状態に応じて低用量(0. 4~0. 8~1. 高用量の方が再発予防効果は高いですが、副作用が強まります。 4.炭酸リチウムとその他の気分安定薬の位置づけ• 抗躁効果:効果はしっかりしているが、効きがゆっくり• 抗うつ効果:効果は認められるが、他剤よりはやや劣る• 再発予防効果:他剤と比較しても効果的 気分安定薬としては、大きく3つのタイプがあります。 炭酸リチウム(炭酸リチウム)• 抗てんかん薬(デパケン・テグレトール・ラミクタール)• 抗精神病薬(エビリファイ・ジプレキサ・セロクエル・リスパダール) 薬の効きの早さをみると、炭酸リチウムと抗てんかん薬は効果がゆっくりで、抗精神病薬は効果が早いです。 双極性障害の治療目的によって、それぞれの薬を使い分けていきます。 治療目的にわけて、気分安定薬の位置づけを見ていきましょう。 躁の治療では、症状の程度によって異なります。 軽躁状態であればじっくりと治療ができるので、炭酸リチウムかデパケンの単剤が最も推奨されています。 抗躁作用だけを比較するならば、テグレトール>デパケン>炭酸リチウム>トピナ>>ラミクタールという印象です。 後述する再発予防効果や副作用を考慮すると、日本のガイドラインでは炭酸リチウムが第一選択となっています。 中等度以上の躁状態では、治療のスピードが求められます。 抗精神病薬単剤か抗精神病薬の併用が推奨されています。 リスパダールではうつ転してしまうこともあります。 再発予防も意識して、炭酸リチウムと併用していくことも多いです。 この場合では躁状態が落ち着いてきたら、できるだけ抗精神病薬は減薬していきます。 うつの治療では、使える薬が限られてきます。 双極性障害のうつ状態に効果がある薬としては、炭酸リチウム、セロクエル、ジプレキサ、ラミクタールの4つがあげられます。 この中でも、セロクエルでの抗うつ効果が示されていて、ガイドラインでも推奨されています。 炭酸リチウムやラミクタール、ジプレキサでも効果があるといわれていますが、効果が不十分となってしまうこともあります。 炭酸リチウムとラミクタールの併用も推奨されています。 再発予防効果としては、炭酸リチウムが最も推奨されています。 ラミクタールやデパケンといった抗てんかん薬、ジプレキサやセロクエルやエビリファイといった抗精神病薬でも再発予防効果が認められています。 経過をみながら炭酸リチウムとラミクタールといった形で、これらの薬を併用していくこともあります。 再発予防という観点では、抗うつ剤を使った場合、状態が落ち着いたら中止していくことが望ましいです。 5.炭酸リチウムの適応疾患とは? <適応>• 躁病および躁うつ病の躁状態 <適応外>• 抗うつ剤の増強療法 炭酸リチウムは、添付文章上の適応疾患としては、双極性障害の躁状態のみとなっています。 しかしながら、炭酸リチウムの一番の強みは再発予防効果にあります。 ですから、双極性障害のどのような状態でも使われることがあります。 また、抗うつ剤の増強療法として使われることがあります。 抗うつ剤をつかっていて効果があと一歩の時に、100~200mgの炭酸リチウムを追加することで抗うつ効果が増強されます。 このような増強療法(augmentation)としても使われることがあります。 6.炭酸リチウムが向いている人とは?• 再発予防効果を意識する方• 興奮がそこまで強くない躁状態の方• 気分爽快や多幸感がみられる典型的な躁状態の方• 服薬がきっちりと守れる方• 肝機能が低下している方 炭酸リチウムの特徴は、「再発予防効果がしっかりとしているが効き始めがゆっくりなお薬」でした。 この特徴を踏まえて、どのような方に向いているのかを考えていきましょう。 他の気分安定薬と比較しても、炭酸リチウムは再発予防効果の強いお薬です。 はじめから再発予防効果を意識して使っていくことも多いです。 他の気分安定薬を使っていて気分の波が目立つ方では、炭酸リチウムを併用することが多いです。 また、炭酸リチウムは効き始めがゆっくりです。 このため、衝動性や攻撃性が強く、興奮が強い躁状態の方には向きません。 じっくりと治療ができるような方に使われることが多いです。 興奮が強い方でも再発予防効果を意識して、抗精神病薬と併用されることはあります。 炭酸リチウムの効果は、ピュアな躁状態に効果が期待できます。 気分が爽快になって活動性が高まっているような方には、薬の効果が認められやすいです。 反対に、以下のような患者さんは炭酸リチウムの効果がよくありません。 若年発症• エピソードが10回以上(気分の波を繰り返している)• 躁うつ混合状態• 不機嫌で攻撃性を伴う場合• 気分では説明できない妄想などの精神病を伴う場合 炭酸リチウムのもうひとつの特徴として、「治療域と中毒域が近くて安全性が低い」ことがあげられます。 このため、血中濃度を測定しながら効果をみていかなければいけません。 ですから、毎日きっちりとお薬を服用しないと、効果が安定しません。 炭酸リチウムは1日2~3回の服用となることが多いので、 炭酸リチウムは腎臓で排泄されるお薬でもあります。 ですから、脱水や腎機能の影響を強く受けます。 解熱鎮痛剤のロキソニンなどのNSAIDs(腎機能への影響)• 利尿剤や降圧剤(脱水のリスク)• 感染症(脱水のリスク)• 高齢者(腎機能が低下しやすい) このような患者さんは注意が必要です。 一方で、炭酸リチウムは肝臓への影響が少ないお薬です。 肝臓に負担をかけたくない方には向いているといえます。 まとめ 炭酸リチウムは、「再発予防効果がしっかりとしているが効き始めがゆっくりなお薬」です。 「治療域と安全域が近く、安全性が低いお薬」でもあります。 抗躁効果(中程度)• 抗うつ効果(中程度)• 再発予防効果(強い) 炭酸リチウムのメリットとしては、• 再発予防効果に優れる• 抗躁効果が期待できる• 抗うつ効果も期待できる• 自殺予防効果がある• エビデンスが豊富• 薬価が安い 炭酸リチウムのデメリットとしては、• 効果がゆっくりあらわれる• リチウム中毒に注意が必要• 振戦(ふるえ)や頻尿が多い• 甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症になることがある• 催奇形性がある 炭酸リチウムが向いている方は、• 再発予防効果を意識する方• 興奮がそこまで強くない躁状態の方• 気分爽快や多幸感がみられる典型的な躁状態の方• 服薬がきっちりと守れる方• 肝機能が低下している方 2017年3月22日 カテゴリー• 1,162• 月別アーカイブ•

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炭酸水の利尿作用: はにっき。

炭酸 水 利尿 作用

炭酸水の効果 炭酸水は医薬品じゃないんで効果云々っていう言い方は正しくないんだろうけど、飲み続けることで体にどんな影響があるのか実体験をもとに書いてみます。 ダイエット開始前はビール以外は麦茶オンリーでした。 本当は烏龍茶が好きなんだけど授乳中の妻子がいるんでカフェインがダメなんだとか。 で、麦茶をやめて炭酸水にしたんだけどコレが大正解。 晩酌のビールを炭酸水に変えただけで体重がスルスルと落ちていくんよ。 そして値段が安いというのもポイント。 ビールは500ml缶で250円前後ですよね、炭酸水は銘柄にもよるんだけど俺が飲んでるのビールテイストの炭酸水! なんと500mlのペットボトルで85円です。 これを箱買いして毎日飲んでます。 炭酸水の利尿作用がガチで凄い 炭酸水を飲んでるととにかくトイレが近くなります。 寝る前に飲むと夜中にトイレに行きたくなって目が覚めることも多いです。 トイレの後、ひどい時だと20分後くらいには膀胱満タンです。 水と炭酸だけなのにどうしてなのか、調べてみたんですがよくわかりませんでした。 ちなみに尿を出すのは痛風(尿酸値)対策にもとても良いとのことで、一石二鳥な感じです。 ウチの3歳の息子は寝る前に炭酸水を飲むと高確率でおもらししますw 炭酸水はどこで買うのがお得? 炭酸水にも種類がたくさんあって迷ってしまうと思いますが、ビール好きの俺は味なし炭酸水が嫌だったので酒好きでも飲める炭酸水を探しました。 通常の炭酸水だけじゃなくて、ビール味、ハイボール味、お酒が苦手な人ならアップル味などなど、何種類か飲んでみましたがどれも安くて美味しかったです。 俺は超が付くほどのビール好きなのでビールテイスト炭酸水にしてます。 500mlのペットボトルで85円なのでお財布にも肝臓にも優しいw 炭酸水、自分で作るには? 炭酸水を自分で作る方法もあります。 自分で作る場合のメリットはコストが安いことはもちろん、水以外にも炭酸ガスを注入できることですよね。 やる気になれば味噌汁に炭酸を入れることもできるわけです(笑 いろいろな機種が売られていますがウチで使ってたのはバーバパパの炭酸水メーカー「ツイスパソーダ」です。 「使っていた」と過去形なのは結局作るのがめんどくさくなってペットボトルを箱買いしてるからです。 炭酸水にアレルギーはある? 炭酸水にアレルギーはあるのでしょうか? とくに小さいお子さんに飲ませる場合は心配ですよね。 ウチの3歳になる子供も炭酸水が大好きでちょびっとづつ飲むんですが今の所アレルギー反応は見られません。 ただし、純炭酸水ではなくレモンエキスや果汁なんかが入っている場合は注意してあげたほうが良いですね。 俺が実践しているのは「時間に関係なく飲む!」です。 寒い時期の寝起きはさすがに胃腸がびっくりしてしまうので温かいお茶を飲んでますが、仕事中、ランチ、夕飯、晩酌の代わりと常に炭酸水を飲んでます。 炭酸水は便秘に効果あり! 炭酸水のもう一つのメリットとして感じているのは、便秘解消に効果があるのではという点です。 寝る前にコップ一杯の炭酸水を飲めば翌朝スッキリな感じです。 また、炭酸水は胃に悪いようなこともありませんので、あまり体調に左右されずに気軽に飲めるのが良いですね。 炭酸水のカロリーはゼロ! 市販されている炭酸水はほぼ全てゼロカロリーです。 ビールから置き換えるだけで食事1回分くらい摂取カロリーを減らすことができます。 女性に人気なのも頷けますよね。 無理せず痩せたければ炭酸水を飲め!! です。 炭酸水は化粧水になる? 炭酸水がダイエットに効果的なことはお話しましたが、美容的にはどうなのでしょうか? 炭酸水を化粧水の代わりに使ってみたことがあるのですが、個人的にはあまりメリットは感じませんでした。 原材料がほぼ水なので当たり前っちゃ当たり前ですけどね。 化粧水またはオールインワンゲルを使ったほうがお肌には良さそうです。 炭酸水でシャンプーしよう 美容院でも人気の炭酸水シャンプー、実は家庭でも簡単にできます。 ペットボトルのキャップ部分に取り付けて頭皮にかけやすくするパーツがドン・キホーテや100円ショップで売られています。 入浴時にまずは通常のシャワーで頭皮をよく洗い流し、タオルで水気をとります。 その後にキンキンに冷えたペットボトルの炭酸水で頭皮のマッサージをするとヘブン状態になれますよw 5分位マッサージしたら通常のシャンプーで泡立ててよく洗い、良くすすいでください。 めちゃくちゃ気持ち良いのでおすすめです。 気の抜けた炭酸水 炭酸水のデメリットとして感じているのが炭酸が抜けてしまうのが速いのと、気の抜けたソーダ水は非常にマズいということです。 個人的な感想ですが、コーラやファンタなどのジュースよりも炭酸が抜けるのが速いような気がします。 まとめ ・炭酸水を飲むとめちゃくちゃおしっこが出る。 ・炭酸水はカラダにとても良い! ・炭酸水は置き換えダイエットに最適! ・炭酸水は安いやつで十分! ・ビール味やハイボール味もあるので酒好きにもおすすめ! ということで、今後も炭酸水を飲みながらダイエットに励みたいと思います。

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