ピアジェ の 認知 発達 理論。 物の永続性とは?遊びで判断可能?ピアジェは何歳で理解すると主張した?

同化と調節

ピアジェ の 認知 発達 理論

赤ん坊はこの時期に身近な環境に関わり、吸う、つかむ、たたくなどの身体的な活動を身につけます。 この段階の特徴は 「循環反応」と 「対象の永続性」 「循環反応 」 ふと何かを触ってみたら感触が面白かったので、何度も触ってみる、といったこと。 「対象の永続性を理解すること」 物を見ることができなくても、物が存在し続けていることを理解する能力のこと。 生後7~9ヶ月頃になると、物の永続性を理解し始める。 例えば、ブランケットの下に子どものお気に入りのおもちゃを隠した場合、子どもは物理的におもちゃを見ることができなくとも、ブランケットの下を探そうとするようになる。 この能力を獲得すると、乳児は養育者といないいないばぁを楽しむことができるようになる。 この能力は、8ヶ月頃から起こる人見知りにも関係する。 この段階から、子どもは論理的思考を獲得しはじめる。 しかし、抽象的なことや仮定についてはまだうまく考えられず、「みかん」や「机」のように具体的なものにのみ論理を当てはめることができます。 この段階で重要なのは、子どもが 「保存の概念」を理解できるようになることです。 例えば、短く幅の広いカップに入った液体を、背の高い、痩せたガラス容器に移し替えるなどしても液体の量は変わらないこと。 ものの見た目が変わっても、ものの量や数が変わるわけではないことが分かるようになる。 そして、子どもが論理的に考え始めるにつれ、前の段階の自我主義が消え、 他の人がどのように考え、感じるかも考え始める。 誰もが必ずしも同じ思考、感情、および意見を共有するわけではないことを理解し始めます。 しかし、この時点で論理を使うのは子どもにはまだ難しく、抽象的で仮説的な概念に苦しむ傾向があります。 <子どもが形式的操作期に入ったかどうかを確かめるには> 「ケリーはアリーより背が高く、アリーはジョーより背が高いとしたら、身長がいちばん高いのは誰かな?」 のような質問をするとよい。 形式的操作期にいる子どもは、頭のなかだけで考えて答えを出すことができます。 一方、絵を描かないと分からない子どもは、まだ具体的操作期にいるようです。

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心理学用語解説:認知発達論【ピアジェの4段階説】|サイエンス.COM

ピアジェ の 認知 発達 理論

ジャン・ピアジェの思考発達論と知能優位・個人主義の発達観 スイスの心理学者 ジャン・ピアジェ Jean Piaget, 1896-1980 は、人間の思考(認知)の発達段階を観察することで、知的な思考能力(認知能力)を中心とした人間の発達観を確立しました。 では、 『シェマ schema,スキーマ 』という知的枠組みを想定して、『人間の思考・知能』が外部世界を認識したり操作したりする方法の枠組み(シェマ)が段階的に発達していくと考えました。 ピアジェの『個体主義的な発達観』の特徴は、誰もが持っている思考・認知能力の生得的な遺伝要因が段階的に出現してくるというもので、『知能』に裏付けられた思考(認知)に発達上の『特権的な役割・重要性』を与えています。 自分と他人を区別する能力も発達しておらず、自他未分離な『自己中心性』を持っており、その後の発達段階において『脱中心化』という自己と他者の識別能力の獲得が発達課題になる。 身体感覚と反射行動による生理的な知覚がメインになっていて、外部の事物や出来事を内面化できない。 『内面心理のイメージ・心像・概念』を利用した認識をするための準備段階でもある。 『表象形成能力』により、実際に目の前にはない対象を記憶したり関係性を意識したり、言語的な表現を行ったりするようになるが、自他未分離な自己中心性を脱しきれていない段階である。 表象・概念の操作をすることはできないので『前操作期』と呼ばれるが、表象の社会的イメージの記憶・同一化の心理機制を活用して『ごっこ遊び(ままごと・お医者さんごっこ・買い物ごっこ)』ができるようになる。 事物や状況に即応した心理機能の発達が起こってくるが、内面操作はシンボル(イメージ)の再現や真似ごとに限定されており、その後の『操作期』において一般性・論理性を有するシェマ(認知的枠組み)が形成されてくる。 具体的操作期(concrete operational period, 7-12歳)……表象を具体的な事物・状況を利用しながら操作できるようになる発達段階であり、『数・量の保存概念』を理解できるようになったり『自己中心性の離脱(自他の分化・相互作用)』が起こってきたりする。 物事を考えたり、考えることをやめたりといった『思考の可逆性』も生まれてくる。 心像や記憶、イメージなどの表象を操作することで思考内容が高度になってくるが、外部の事物の助けを借りずに『頭の中だけで行う論理的(数理的)あるいは抽象的な思考』は十分に発達しておらず、複雑な抽象思考や概念の操作を行うことは難しい。 ピアジェの発生構造論で仮定される人間の思考・知能の到達地点であり、目の前に存在しない抽象的な概念や観念的なイメージを、論理的かつ一般的な方法で操作してコミュニケーションすることが可能になる。 科学的思考方法がどこまで獲得できるかには個人差もあるが、『仮説を立てて、それを現実の出来事や結果に当てはめて検証する』という仮説演繹法と『現実の個別の出来事を経験しながら、そこに共通する特徴を抽出して法則性を発見する』という帰納推測法とがある。 ピアジェの思考発達論及び発達観の特徴は上記したように 『個人主義・知能優位』にあり、そこには現実的でダイナミックな 『他者・社会との相互作用の観点』が乏しいという問題もあります。 ピアジェはやと並ぶ構造主義者に分類されますが、それはJ. ピアジェが全ての人に共通する普遍的かつ必然的な発達構造としての 『思考・認知のシェマ(枠組み)』を想定して発達理論を考えたからです。 一般的な教育環境を与えられると、人間は必然的に『数概念・空間概念・時間概念・主体と客体の認識機能』などの認識構造(思考のシェマ)を獲得できるというのがJ. ピアジェの人間観ですが、これは個人の内在的な知能・思考が発達するという『個人主義的な発達観』をも同時に意味しています。 この個人主義的なピアジェの発達観に対して、人間の精神発達の 『社会的・対人的・歴史的な相互作用』を強調し、パーソナリティとしての全体的・社会的な発達を論じたのがフランスの精神科医 アンリ・ワロン(Henri Wallon, 1879-1962 でした。 ピアジェの発達観は 『認識論的な個体主義』と呼ばれるように、個人としての知能・思考のシェマ(スキーマ)の必然的な発達に依拠していますが、H. ワロンの発達観は 『関係論的なホーリズム(全体性)』を重視しており、個人と環境・他者を切り離さずに相互作用によってパーソナリティ全体の一進一退の発達を説明しようとします。 ピアジェの思考(認知)発達論は、知能・思考の段階的かつ必然的な発達プロセスを分かりやすく説明していますが、ピアジェは人間性・精神活動の中心を『知能・思考のシェマ』という部分に求めており、これは要素還元主義によって人間性の全体が短絡化されやすいという問題を含んでいます。 ワロンは『身体性・自我意識・社会環境(他者性)』を分離することは不可能であるとし、精神発達もそれらの相互作用の不断の影響を受けることになると説きましたが、ワロンのほうがパーソナリティを構成する要素の全体性(知能のみを優位に置かない人間性・全体性)を的確に把握していたように思います。 生得的な遺伝要因によって人間の発達・能力が規定されるというのが『生得説・遺伝説』ですが、この立場を取ると生物学的な研究方法が中心になり、『静態的(スタティック)な遺伝子情報』を解明すれば発達の結果を予測できるということになります。 近代的科学主義の影響もあって、長らくこの生得説・遺伝説が優位な立場にありましたが、現在では遺伝要因と環境要因(経験・学習要因)が相互作用することによってダイナミック(動態的)な発達プロセスが進んでいくという『相互作用説』が主流になっています。 しかし、今でも人間の発達や精神状態(精神病理)に関係する『静態的な要因・構造』を明らかにしようとする生物学的・医学的研究は盛んに行われており、臨床医学・薬理生理学などでは一定以上の成果を上げ続けています。 そのため、研究の方法論や基本思想として『生得説』を採用するか『環境説(経験説)』を採用するかは、その研究の目的や研究者の興味関心(専門性)に依拠することになります。 発達心理学の分野に限定していえば、 『発達プロセスのダイナミクス(動態)』を研究調査するという前提があることから、どちらかといえば環境・学習などの経験要因を重視する『経験説・環境説』の立場に立っていると言えるでしょう。

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ピアジェとフロイトの発達理論 : 心理学用語集

ピアジェ の 認知 発達 理論

> > 43- ピアジェとフロイトの発達理論 ここでは認知的発達である「ピアジェの認知発達段階説」と、心理的発達である「フロイトの心理性的発達理論」をまとめます。 用語: Piaget / Freud,S / ピアジェの認知発達段階説 Piaget, Jean(ピアジェ)の認知発達段階説は、発達理論として非常に有名です。 ピアジェは、外界を認識する「 シェマ(スキーマ構造)」の質的変化が4つの段階を経て、子供の思考(認知機能)が発達していくと提唱しました。 下記に、4つの発達段階である「感覚運動期」、「前操作期」、「具体的操作期」、「形式的操作期」をまとめます。 感覚運動期: 0カ月〜24ヶ月(2歳) (永続性・表象機能の獲得) 感覚と運動の協応により外界に適応する時期で、行動に対する結果から少しづつ行動を修正して適応行動パターン シェマ を獲得します。 また、この時期に、「 対象物の永続性の理解」や「 表象機能」を獲得します。 オペラント条件付け的ですが、あくまで感覚運動的レベルです。 表象とは、対象のイメージのように、対象に対する抽出された情報を長期記憶に保持するために用いられる心理的な形式をいい、表象機能とは、目の前にないものを思い浮かべることを指します。 表象機能を示すものとしては「 延滞模倣」があります。 延滞模倣は、観察した行動を時間が経過したあとで再生する(真似する)ことです。 前操作期: 2歳〜7,8歳 (象徴機能の獲得・直観的思考・中心化) 「 象徴機能」が発達し、行動に現れる時期です。 象徴機能とは、現実にない物事を他のものに置き換えて表現する働きです。 「ごっこ」遊びや、言葉(意味されるもの)の表現に見られます。 象徴機能の後、4歳頃から「直観的思考」と呼ばれる段階に入り、推論に興味をもったり初期的な推論を行うようになります。 また、前操作期の特徴としては「 中心化(自己中心性)」が挙げられます。 中心化とは「自分の知覚情報ですべてを判断する傾向」を指し、他者の視点や立場に立つことができません。 具体的操作期: 9歳〜11,12歳 (論理的思考・脱中心化・保存性) 具体的な事物に対しての論理的思考(具体的操作)が、一応できるようになります。 「 脱中心化」が進み、自分と異なる他者の視点を持つようになります。 物の形や状態を変形させても重量や体積は変化しないという概念である「 保存性」や、ある変化を考えたとき、条件を変えるとその変化と逆の方向に変化が起こってもとの状態に戻る「 可逆性」について理解します。 形式的操作期: 12歳〜 (抽象的思考・仮説的思考) 命題に対して仮説を取り上げて演繹的に推論し真偽を検証することを形式的操作といい、それができるようになるのがこの時期です。 「 抽象的仮説的思考」が成立します。 フロイトの心理性的発達理論 Freud,S(フロイト)は、リビドー(性的エネルギー)が年齢に応じた身体諸器官を通じて放出されると考える「心理-性的・心理-生物学的発達論」を提唱しました。 Freud,Sは、心理的発達理論の各発達期における、「 固着」や「 退行」によって性格や病理を説明しました。 「 固着」とは、ある段階で刺激が不十分で欲求不満が大きいと次の段階に進めないことをさします。 「 退行」とは、ある段階で刺激が過剰だと、不適応を起こし、前の段階に戻ってしまい、その時期特有の行動をとることをさします。 防衛機制の一つです。 フロイトの心理的性的発達理論の5つの発達期である「口唇期」「肛門期」「エディプス期 男根期 」「潜伏期」「性愛期 (性器期)」をまとめます。 *固着、退行すると口唇期的性格(依存的で甘えん坊)が現れる。 肛門期 1歳〜3歳 排泄の「 トイレットトレーニング」の時期(親からの躾の内在化)です。 主張的能動的特徴の形成がされます。 *固着退行すると肛門期的性格(几帳面、厳格、けち)が現れる。 エディプス期 男根期 4歳〜6歳 「 エディプスコンプレックス」が生じ、性的な役割を形成する時期です。 潜伏期 6歳〜思春期 性欲動が抑圧され、社会的規範の学習や知的活動にエネルギーが注がれる時期です。 性愛期 (性器期) 思春〜青年期 口唇期、肛門期、エディプス期の部分的欲動が統合され、性器性欲が優位となります。 全人格を認めた性愛が完成する時期です。 エディプスコンプレックス: 「エディプスコンプレックス」とは、異性の親に対する性愛的愛着を抱き、同性の親に対するライバル意識や嫉妬を抱く現象をさします。 > 発達 >• 43- ピアジェとフロイトの発達理論•

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